新潟県で父の跡を継いで米農家を40年ほどやっています。
還暦は過ぎましたが、まだまだ身体も衰えず…と言いたいところですが、実際は急激に体力の衰えを感じています。
残念ながら子どもたちは嫁いでしまい、後継者がいない状況です。
妻はもともとぜんそく持ちなので、ホコリが立ちやすい作業はできません。
誰かを雇う余裕もないのですが、力作業に限界を感じています。
とくに米の袋詰め作業が非常にキツくて困っています。
米袋を自動で上げてくれる機械などは使っていますが、30kgの米袋を持つのがしんどいです。
気合いを入れて、やっと袋が持ち上がる状態です。
身体の負担をできるだけ軽くする方法はないのでしょうか?
(新潟県・田中さん/仮名・60代)
逢坂大輔
株式会社シーエフロボタス
腰用アシストスーツは種類もさまざま。モーター式のパワフルタイプも
まずはこれまで30kgの米袋を何度も持ち上げてこられたご自分を褒めてあげてください。
しかし、これからはできるだけ負担を減らしていきましょう。
まず確認ですが、ご相談者様の体重は何kgでしょうか?
じつは厚生労働省から「持ち上げ作業で推奨される重量物の重さは男性では体重の40%以下が望ましい」という指針が出されています。
つまり体重70kgの男性であれば28kg以下となります。
かりにガッチリした体型であっても、回数が増えれば大きな負担が身体にかかるのは言うまでもありません。
米袋用昇降機や米袋リフタを使用して作業をされてこられたようですので、ご相談者様は新しい技術を積極的に導入されてきたのがわかります。
ここはさらに最近話題になっている腰用アシストスーツの併用をされてみてはいかがでしょうか。
腰用アシストスーツには中腰サポートモードが搭載されています。
スーツに身体を預けることで腰の筋肉を働かすことが減り、中腰の持続がとても楽になります。
もちろん繰り返しの持ち上げ作業のアシストも可能です。
腰用パワーアシストスーツには種類もいくつかあります。「パワードウェアATOUN MODELY」は、腰の部分に内蔵されたセンサーで身体の傾きや動きを検知して、左右のモーターでパワフルに身体を起こす動きや中腰姿勢の保持をアシストしてくれます。
さらに防水防塵設計ですので屋外でも問題なく使用できます。
肉体を酷使する作業をされている方々の身体への負担を少なくし、少しでも長く働き続けていただくのが私共の願いです。
小山寿弥
株式会社イノフィス 営業企画部長
自由度の高いマッスルスーツで負担を軽減してみては
少しでも長く元気に仕事をしていきたいという気持ち、とてもわかります。
きっと籾摺り機から出た玄米の入った米袋を中腰で形を整え、袋の上部を縛り、昇降機に乗せるまでの一連の作業がかなり負担になっていると推察します。
そういった方には弊社で開発した「マッスルスーツEvery」がお役に立てるはずです。
籾摺り作業など、腰がつらい作業の負担を軽減し、身体を楽にしてくれるアシストスーツです。
「マッスルスーツEvery」はソフトフィットタイプと、タイトフィットタイプの2種類あります。
ソフトフィットは歩きやすいタイプ。
タイトフィットは補助力がしっかり働き、中腰姿勢の維持や重いものの上げ下ろしに最適ですので、籾摺り作業にはこちらをおススメしたいです。
電力は使用しませんし、防水・防塵タイプなので場所や天候を問わずしっかり使えると、農家の皆さんからも好評です。
空気圧により補助力を発生させる仕組みなので、簡単にご自身にあった調整をすることが可能です。
補助力が最大で25.5Kgf(重量キログラム)と非常にパワフルなので、作業負担を軽減するのに大きな効果を発揮します。
実際にマッスルスーツを籾摺り作業に使われている方も多くいらっしゃいます。
1日に30〜40kgの袋を持ち上げる作業を100回近く繰り返しているという方は、マッスルスーツを装着することで、以前に比べてかなり疲労が軽減されたとして、「翌日の朝の腰の重さを感じなくなりました。気持ちも前向きになることが多いです」と喜んでいるようすを見て、私たちも誇らしい気持ちになりました。
農作業の効率化に役立つことはもちろん、なによりも精神的に余裕が生まれることが重要です。
「腰が重いな、つらいな」と思いながら仕事に向かうのと、「今日もがんばろう!」という気持ちでは全然違いますから。
ぜひマッスルスーツを活用して、これからも明るく元気に農業を続けていただけたら…と願ってやみません。