京都府で50アールほどの面積で農家をしています。
主にネギ類を作付していますが、ほかにも10アール程度の圃場でにんにくの作付も行っています。
しかし、今年はにんにくに赤さび病が出てしまいました。
赤さび病のカビが土壌に蔓延して、来期も赤さびが出るのではないかと心配です。
私の農園はネギがメインなので、来年、にんにくの後作にネギを栽培すると、ネギにも赤さびが出てしまうのではないかと不安になっています。
赤さび病を防ぐために、土壌の消毒方法を教えてください。
(京都府・和久田さん/仮名・30代)
京都府で50アールほどの面積で農家をしています。
主にネギ類を作付していますが、ほかにも10アール程度の圃場でにんにくの作付も行っています。
しかし、今年はにんにくに赤さび病が出てしまいました。
赤さび病のカビが土壌に蔓延して、来期も赤さびが出るのではないかと心配です。
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蛇岩真一
株式会社AGRIER・中小企業診断士
土壌消毒は手間とコストがかかるため、病気の早期発見と防除を心がけてください
私も北海道の上富良野でにんにくを栽培していますが、赤さび病は生育に悪影響が出たり、早枯れしてしまって収穫適期を逃してしまったりと、やっかいな病気です。
色々お調べになっていることと思いますが、菌が土壌に落ちてしまうと越冬して再発原因のひとつになるので、可能であれば植付場所を変えて、ネギから離して植えた方が良いと思います。
また、風で胞子が飛んで拡散しますので、発病が多い時期の主な風向きを考えて、極力風上になるように植付場所を検討してはどうでしょうか。
近隣の農家さんでネギなどの赤さび病にかかる作物を栽培している場合は、胞子が飛散してくることを前提に、早めの防除を行う必要があります。
赤さび病は、思ったより早く、北海道では2本立ちの芽かきの時期には既に発症が始まっていますので、早めの防除が重要になります。
防除は、耐性が付く可能性があるため同じ系統の薬剤を連続で使用せず、別系統の殺菌剤(RACコードが異なるもの/Zボルドー:M1、アミスター20フロアブル:11、ラリー乳剤:3など)をローテーションして使用した方が良いと思われます。
土壌消毒については色々な方法や見解がありますが、手間とコストがかかる割には空気感染で伝染する赤さび病に対しては決定的な対策とは考えにくいです。
やはり、早めの発見と防除に注力された方が良いのではないでしょうか。