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家の庭を農地に転用したいが、どう手入れをすればいいですか?

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家の庭を農地に転用したいが、どう手入れをすればいいですか?

北海道でじゃがいもの専業農家をしている3代目です。先祖代々、じゃがいもの栽培を続けていますが、じゃがいも畑とは別に、昨年亡くなった祖母が大事に手入れをしていた自宅の庭があります。

親族の誰も手を付けない状態なので、少しずつ庭が荒れてきているのが気になっています。

祖母との思い出も詰まった庭ですし、200坪の広さがあるので農地として再利用したいと考えています。

同じようにじゃがいもを栽培するか、他の野菜を栽培するか検討するためにも、まずは庭木を処理して土の質をみたいのですが、何十年も育った樹木が何本も生えており、処理をどのようにしたらいいのか検討もつきません。

松やイチイ、ツツジが生えており、夏になると雑草なども生えてきてしまいます。このまま放置せず、早く手入れをしたいです。

木の根も除草剤で処理できると耳にしたことがありますが、庭を農地へ変える際に支障のないおすすめの除草剤や手入れ方法を教えていただけませんか?
(北海道・草加一郎さん/仮名・30代)

原田清弘

一般社団法人 京都府農業会議 京都アグリ創生 現地推進役

市販の除草剤で除草できるのは雑草まで。樹齢の長い木は重機での掘り起こしが必要です

除草可能な範囲は、市販の除草剤であれば濃度を濃くすることで雑草や竹、藤などを根まで枯らすことができます。

ただし、今回は樹齢数十年の木が庭にあるとのこと。

そこまで育った太い木の根を、除草剤で枯らすことはできません。取り除くためには、樹木を伐採し、重機等で根を掘り起こし、除石までしなくてはなりません。

敷地の大きさにもよりますが、土木業者または造園業者に依頼して処理されるのが、良いのではないかと思います。

業者が樹木を処理したあと、それでも自分たちでできる範囲で除草したいということであれば、今回は市販の除草剤でおすすめのものを2つご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

まず、庭の除草に適しているのはグリホサート系農薬やグルホシネート溶剤と呼ばれるものです。

グリホサート系農薬でのおすすめは、日産化学工業の「ラウンドアップ」。

しっかりと根まで枯らすことができますが、強力なため、地盤の弱い場所や薬害を心配される場合や、無農薬野菜を作りたいといった場合はおすすめできません。

次に、グルホシネート溶剤ではBASFジャパンアグロソリューションの「バスタ」がおすすめです。

散布しても除草されるのは地上部だけで、すぐに分解する性質があるため、どこでも安心して利用できるでしょう。

いずれの除草剤も農薬ですので、無農薬野菜を作りたい場合は、使用できません。

繰り返しますが、除草剤は薬剤なので必ず製品の使用方法を守って活用してくださいね。

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