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言葉が通じない外国人の農業実習生のケンカをおさめるには?

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言葉が通じない外国人の農業実習生のケンカをおさめるには?

10年ほど前からJA経由で中国人の農業実習生を2人雇っています。ひとり2年ずつで、2年目に入るとまた新しい人が入ってくる形式です。

毎年のことなのですが、どんなペアであっても数カ月に一度喧嘩が起こります。

日本人同士の喧嘩とは違い、髪の毛を引っ張り合っての全力の喧嘩が多く、時間も仕事が終わってからの深夜。

叫び声が聞こえてきて、その度に止めに入るのですが、言葉の壁もありまったく通じず、喧嘩の理由もわからないので困っております。

寮も平屋の一軒家で部屋を分けて住んでもらっているので、キッチンやお風呂は一緒。仕事も常に一緒にいるのでストレスが溜まるのはわかります。

せめて、ケンカの原因になっていることがあるとしたら減らしていきたいです。ふたりがぶつかりあうことなく仕事をしてもらうためにはどうしたらいいでしょうか?
(北海道・中浦仁さん/仮名・50代)

村田翔一

ロックファーム京都 代表取締役

雇用形態や異なる国籍の技能実習生の受け入れも視野に入れましょう

私もベトナム人やカンボジア人の特定技能1号外国人を受け入れており、同じような経験があるので相談者さまのお悩みはよくわかります。

今ほど経営規模が大きくなかった当時は、「収穫・調整・出荷」までの作業のうち、誰でもできる仕事を技能実習生の外国人に任せていました。

正直なところ、何か問題が発生しても監理団体にはあまり頼れないですよね。

ただ、トラブルが頻繁にあるなら「問題が多くて面倒が見きれない」と訴えて帰国してもらうことは可能です。

また、喧嘩に遭遇した際に片方だけに味方するとトラブルにつながるので、基本は介入しないほうが良いです。時間が解決してくれるのを待ちましょう。

今回のご相談者さんのケースでは、技能実習生が両名とも同じ国籍だからこそ起こる問題のように感じます。

カンボジアやベトナムなど実習生の国籍が異なれば言葉が通じないので喧嘩にもならないと思います。

どうしても中国人しか受け入れられない事情があるのでしたら、中国語と日本語が話せる人が来たときに、指導者から「喧嘩ばかりしていると仕事を続けられなくなる」と諭してみてはいかがでしょうか。

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江城嘉一

YUIME株式会社 取締役 人材支援事業統括

トラブル発生時のルールを作りましょう

まずは、実習生の間でなにか問題が起こった場合のルールを作ると良いと思います。

たとえば「まずは受け入れ監理団体に相談し、それでも解決されない場合は雇用主である農家に相談する」という仕事上のルールを徹底するよう伝えてみてください。

相談者さまは技能実習生2人を2年ずつで入れ替えているとのことなので、ノウハウを獲得した先輩と、新規の後輩を組み合わせたペアが毎年続くということですよね。

ひとつの案としては、これを特定技能外国人に切り替えてみてはどうでしょうか。

特定技能外国人は5年間働けるので、現状の2年ごとに新しい作業を教える手間がなくなりますし、繁忙期だけといった具合に短期で雇うことも可能になるのでおすすめです。

また、髪の毛を引っ張り合うような喧嘩は言語道断と言えますが、中国人の場合は普通に会話していても喧嘩のように聞こえる場合もあります。

文化の違いという側面も大きくあると思うので、技能実習生の国籍を変えることで解決の糸口となることもあるのではないでしょうか。

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