海に捨てられるプラスチックゴミが問題になっていますが、その1割は魚網だと聞きました。
海を仕事場にしている者として、とても悲しい気持ちになります。
最近では、海で漂流するものを回収した魚網や廃棄魚網を、資源ゴミとして回収してトートバックに再生する試みなども行われているようです。
私が入っている漁協の女性部でも、使い古した魚網をリサイクルする取り組みに挑戦しようかと話し合いを始めています。
すでに古い魚網をタワシとして使ったり、農家さんに獣害防止ネットとして再利用しているところもあるようです。
漁網の使い道やリサイクルの方法について、何かアイデアがあればお聞きしたいです。
(三重県・水谷彩美さん/仮名・50代)
詫間漁業協同組合
詫間漁業協同組合
産業廃棄物とせずに、鳥獣害防止ネットなど再利用を進めていきましょう
私たちの漁協では、使わなくなった漁網や浮きなどの漁具は、最終的には産業廃棄物として回収業者に引き取りに来てもらいます。
最近は、こうした漁網を田んぼのイノシシ避けに使用したいという要望を地域の方から多くいただいたりするので、希望する方には取りに来ていただいています。
また、組合員さんでも個人的に、畑のイノシシ避け用のネットとして使用している方もいます。
私たちの漁協では漁網をタオルやタワシに再利用したことはありませんが、海の環境を保全し、持続可能な資源循環型社会を築いていくためにも、漁協として、またひとりの漁業者として、自分たちにもできる取り組みについては、これから真剣に考えていかないといけませんね。