長崎県のまき網漁師です。年々、近海から魚がいなくなり、漁場がどんどん沖合へと遠くなっています。
そうなると、漁場までの移動時間が長くなるため、出勤時間が早くなり、退勤時間は遅くなっています。
さらに、市場が開く時間までに戻れない日も出てきて、船上で泊りになることもあります。
労働時間が増えるのに伴い、給料も上がればみんな文句はないでしょう。しかし、多少ボーナスへの反映はあっても給料は上がっていません。
これだけ激務だと、こんな環境の職場で誰も働きたいとは思わないと思います。
実際に若手漁師は減っています。漁場の変化という外的環境による影響ですので、難しいとは思うのですが、どうにか労働環境を改善できないものでしょうか?
(長崎県・水野さん/仮名・50代)
NPO法人イドバタ
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経営者賃上げの要求や休日を増やすよう交渉しましょう
給料制ということは、従業員として経営者である船長に雇われているものとお見受けします。
漁の仕方や給与の支払方法など、経営を変える判断は経営者に委ねられています。
また、労働条件については、経営者と被雇用者との協議によって決められるのが一般的かと思います。
一度漁に出ると戻るまでの時間が長く、結果的に長時間労働になってしまうことが避けられないのであれば、賃上げを要求し、休日を増やすように交渉することが必要かと思います。
経営者との交渉が満足のいかない結果となった場合、最寄りの都道府県労働局や労働基準監督署に相談してみましょう。