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魚料理を教える料理教室をやってみたい!どう始めればいいんでしょうか?

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魚料理を教える料理教室をやってみたい!どう始めればいいんでしょうか?

先日、インターネットのニュースで魚料理をしない家庭が増えていると見ました。とくに都会だとその傾向が強いそうです。

理由としては、日頃から肉料理を食べて育った世代が家庭を持ち、料理をするようになったからだそう。

魚料理は「毎日食べるもの」ではなく、選択肢のひとつになってしまったということですね。

家庭で作られる魚料理のレパートリーも少なくなっていると思いますし、そもそも魚のさばき方を知らない人も多いと思います。

また、働く女性が増えたので、毎日買い物ができない家庭にとって肉より鮮度が重視される魚は買いにくいのだそうです。

確かに、魚の消費量は年々減っていて、それが私たち漁業者の売り上げに影響しているのは感じています。

しかし、外食では刺身やお寿司など好んでお魚を食べる人も多く、魚が嫌いという人が増えたわけではないと思います。

家庭で日常的に魚を食べてもらうためには、魚のさばき方を知り、レパートリーを増やしてもらうことが大事だと感じています。

そこで、魚料理を教える料理教室ができないかと考えています。しかし、どうやってはじめればいいのか、畑違いのことなのでまったくわかりません。どうすればいいのでしょうか?
(長崎県・目黒さん/仮名・40代)

長崎一生

さかなの会代表

魚のさばき方教室はニーズがあるので、ターゲットを決めて開催しましょう

まず、ご認識について、全体として魚料理をしない家庭は増えていますが、その一方で、丸魚の人気も局所的に高まっており、二極化しているのが現在です。

これは、「きまぐれクック」などの魚をさばくYoutube(ユーチューブ)の動画が人気を博していたり、EC(インターネット通販)の普及やコロナによってダメージを受けた生産者への応援で丸魚を買おうという動きが広がったためです。

以上のようなこともあり、漁師直伝の魚のさばき方教室というのは、相応のニーズ(需要)があるように思います。

また、丸魚をさばくこと自体が都市部ではエンターテイメントとなっていて、地方よりもニーズが高いです。

ご自分の地域にとどまらず、ぜひオンライン開催や動画配信などで都市部の消費者にも働きかけてみてください。

料理教室の開き方についてですが、自前で開催する際の手順としては、
1、ターゲットを誰にするか決める
2、開催方法を決めて準備する
3、ターゲットに開催情報を届けて申し込みをいただく
4、開催する
5、事後対応
といった内容になるかと思います。

この5つの項目について順に説明します。

まずは、ターゲットを誰にするか決めるということが一番重要です。用意できる魚や自分が誰に働きかけたいかなどを参考に決めてください。

例えば、近所の人をターゲットにするのか、都市部の人をターゲットにするのか、主婦をターゲットにするのか、子供をターゲットにするのかなど、さまざまです。

誰がターゲットなのかによって、次の手順からのやり方が変わってきます。

次に、どこでどのように開催するのかという開催方法を決めます。

リアルの場で開催する場合、公民館などの調理室やキッチンスタジオ、自宅などで開催できますが、場所や規模によって講師側の人数や用意するものが変わってきます。

オンラインの場合、「ZOOM(ズーム)」などのテレビ会議システムを使うとよいでしょう。その場合、魚は配送するのか、または参加者自らが調達するのかなどを決めて準備します。

次に、ターゲットの方に開催情報をお知らせします。小規模であれば、知人への口伝えでも構わないです。少し大きな規模であれば、簡単な案内を作り、相応の場で配布や掲示、SNSなどのネットで告知をします。

また、「Peatix(ピーティックス)」や「こくちーず」などのイベントプラットフォームを使うのも手です。これらの中には、料金回収がオンライン上でできるものもあります。

次に、実際に開催します。

やることとして、講師のほか、進行や受付などもあるので、規模が大きくなった場合、開催者ひとりだと結構しんどいです。大きな規模で開催する際は、周りの仲間にも協力してもらいましょう。

次に、意外と重要なのが事後対応です。

やりっぱなしだと効果が小さく、事後対応をキチンとすると狙いへの効果が高まったり、次につながったりします。

参加者の感想を伺う、アンケートを取る、次回開催の告知をする、実施報告をプレスリリースやSNSなどのネットで行うなどされるといいでしょう。

事後の発信で、その意義や楽しさが伝われば、いろいろな方が協力してくれるようになると思います。

上記すべてをひとりでやるのが大変な場合は、他の人に一部を担ってもらいましょう。例えば、「開催する」の講師の部分だけ自分が行い、あとは仲間にやってもらうというのもひとつの手です。頑張ってください。

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