夫・義父と農業を一緒に営んでいます。
小学3年生男子と小学1年生女子、保育園年長女子の子供たちと暮らしている者です。
最近、営農部会や集落座談会で、JAの職員さんや女性部の主要メンバーの方から「女性部も若い力が欲しいので、ぜひ女性部に入ってもらえませんか」とたびたびお誘いを受けています。
しかし、農業の仕事の上に育児・家事があるため、現在は「協力したいのはやまやまですが、子供が3人とも小さく、子育てでいっぱいいっぱいですので、現在は難しいです」とお断りしている状況。
ただ「子供がいても女性部は活動がしょっちゅうではないから大丈夫よ」と職員さんや主要メンバーからは言われしまい、困ってしまいました。
熱心に農業に取り組むママ友からは、「女性部、年配の方が多いから人間関係に気を使うし、正直農業の仕事に専念した方がストレスないし、抜けるのも結構気を使うから、最初から入らない方がいいよ。何のためにやっているのかわからない活動もあるし」とアドバイスをもらいましたが、その友人はサバサバものを言えるタイプなので「農業の仕事が忙しくて、女性部をいったん退会します!」と抜けたそうです。
さすがに彼女のようにキッパリということは、私には難しいですが、なにかカドが立たない、女性部への勧誘の断り方はないでしょうか。
(栃木県・阿久津留美さん/仮名・30代)
野澤みゆき
あぐりマッチ 婚活アドバイザー
30代なら農作業や子育てで忙しいはず。カドが立つことは気にせず、あくまでも「自分目線」で断って!
これはねえ、しょうがないですよ。30代なら農業も始めたばかりで、農作業に慣れていませんし、子育てで忙しいけれど、50代、60代は子育てもひと段落します。農作業にも慣れてますからね、精神的にも時間的にも余裕があります。
どんな言い方でもカドが100%立たないことはないですし、そもそもカドが立つのは相手の問題ですからあまり気にしないで。
ご自分の今の生活を大事にし「子育てで忙しいから、今は女性部の活動に参加できません」と正直におっしゃった方が良いと思います。
大事なのは周りからどう思われているかという相手目線で考えるのではなく、あくまでも「ご自分目線」です!
相談者さんが住んでいる地域では、同じような若い年代の農家の女性はおられませんか? もしいらっしゃったら、積極的に付き合って横のつながりを広げて欲しいと思います。
私の時代は、20〜30年前になりますが、若い世代の農家の女性は「若妻会」というような名称のグループを作って交流していました。
そして地域で何かイベントごとなどをやるときは、年上の女性部とも世代間交流していたものです。悩みをひとりで抱えないで、同年代の似たような境遇のお友達を作ってくださいね。
田中克樹
農と風土の学び舎
発想を変え、農作業や育児など、同じ悩みを抱える女性が集まる機会をつくっては?
長年JA全国女性協議会の事務局や幹部の方々と付き合ってきた立場としては、ちょっと複雑な心境です。
今はJAでも「フレッシュミズ」という若いお母さん方や独身農業女子が参加する組織が女性部内にもできています。おそらく、そちらの会の活動を担ってほしいということだと思います。
むしろ、農作業や育児など、同じ悩みを抱える若手の女性が集まる機会を作ってもらって、いろいろと悩みや夢などを語り合う中で、女性部などの組織活動をやることがそうした悩み解決や夢の実現につながりそうかどうかということを、まずは確認してみた方が良いと思います。
そうして集まった中に、もしかしたら結構意欲的に取り組みたいと思う取り組みが出てくるかもしれません。単純に断りの理由を考えるだけでなく、発想を変えてみるのも一案のような気がします。