はじめまして、群馬県で専業農家を営んでいます。
群馬の高冷地という気候のいい土地柄が気に入り、腰を据えて夫婦でのびのびと野菜を育ててきました。
気候や環境に左右されやすい野菜作りは、日々試行錯誤ですが、近所の人や農協さんに相談して、大体のことは解決できるようになり、ますますやりがいを感じています。
しかし最近、体力の衰えに頭を悩ませています。
私は今年で60歳、妻は56歳になるので、もちろん歳のせいというのもありますが、年々上昇する夏の暑さに、熱中症などで仕事中に倒れるのではないかと不安を感じています。
畑は自宅から離れた場所にあり、作業中に事故や病気で倒れても誰にも気づかれない可能性があります。
そのようなことがないよう基本は夫婦で作業をするようにしていますが、どうしてもひとりで作業をしなければならないことも。
ご相談したいのは、何かあったときに家族が気付けるような方法はないかということです。どうぞよろしくお願いします。
(大阪府・佐藤さん/仮名・60代)
藤井智宏
株式会社ミトラ企画管理部
「ウェアラブル端末」なら着用するだけで緊急時の対策や体調管理が可能
年々、平均気温が上がっており、炎天下で農作業を行う際の体調管理が難しいですよね。気温の変化を見るには、まず環境省のホームページにある「熱中症警戒アラート」を参考にしてください。3時間毎に暑さ指数が発表されているので、作業しやすい時間や暑さが危険な時間帯がわかります。
さて今回は、ひとりで作業している際の緊急時対策として、ウェアラブル端末をご紹介したいと思います。ウェアラブルとは、装着(または着用)できる機械のことで、最近は腕時計型が主流になっています。
腕に着けているだけで脈拍や心拍、血圧などが定期的に測定され、健康状態が把握できる画期的な端末です。家電量販店やインターネット販売などで簡単に手に入れることができます。
なかでも、高齢者の見守りに特に有効だと思われるのが、転倒検出機能です。Appleの「アップルウォッチ」という商品に搭載されたことで話題となりました。
さらに弊社「ミトラ」では、農作業の邪魔にならないようベルト型のウェアラブル端末を開発中で、実用化になりましたら、ぜひご活用いただければと思います。
他にもミツフジ株式会社の「hamon」やアットシグナル株式会社、株式会社e-セレスなどから、体温の変化が見えるもの、何かあった際にSOSが出せるもの、などさまざまな商品が発売されているので、参考にしてみてください。