私は地元の特産野菜や加工食品の生産や販売をしています。
ここ最近は新型コロナの影響で売れ行きが落ち着かず、廃棄が増えて困っています。
近所の農家さんと情報を共有したりして、なるべく無駄が出ないように努力はしていますが、なかなか上手くいっていません。
というのも、私が住んでいる周辺一帯では卸会社への連絡方法はいまだにファクス、何かあれば電話、というアナログな通信方法が一般的。
特にファクスは、細かく内容を紙に書いて(丁寧に書かないと正確に伝わらないというデメリットも)機械のあるところまで行き、電話をつないで…と、非常に手間と時間がかかります。
担当者とタイムリーな連絡ができず、販売機会の消失につながっているのではとストレスになっています。
何か良い連絡方法やシステムはないでしょうか。
同じように感じている農家さんも多いので、地域一帯で導入できればいいなと思っています。
(秋田県・山田昭一さん/仮名・40代)
新垣裕一
アグレボ沖縄/農家営業代行&農業コンサルタント
LINEを使った情報共有がおすすめ!しかし、段階を踏んで導入しましょう
同じような思いの農家さんが多いと思いますが、必ずしも全ての農家さんが同じ思いとは限りません。段階を踏んで、情報の鮮度を上げていきましょう。
おすすめのツールはやはりLINEです。LINEは、今やスマホを持つ人のほとんどが使用しており、メモ投稿、アルバムなどさまざまな便利機能があります。
うまく活用すると後から仲間になるメンバーにも、これまでの経緯をスムーズに共有することができます。
私の場合は、次の段階を踏んで生産者と私、私と卸会社の情報伝達をスムーズにしました。
まず最初のステップとして、ショートメッセージ(Cメール/SMS)でやりとりをします。
次のステップで、ショートメッセージでLINE招待を送ります(LINE上でやりとりするようにする)。
次に、パソコンにLINEのデスクトップ版をダウンロードし、写真以外のデータもやりとりをするようにします(パソコンでもLINEを操作できるようにする)。
最後に、LINEにてLINEグループを作成し、仲間にまとめて共有できるようにします。
初めのうちはスマホのメール機能を使ったやりとりからスタートし、慣れてきたらLINEへ移行(招待)するイメージです。
さらにLINEには「LINEワークス」というアプリがあり、業務用アカウントを作ることができます。個人のLINEアカウントと共有せずに済むので、こちらもおすすめですよ。
まずは同じ思いの農家さん達と利用していき、少しずつ導入の輪を広げてみてはいかがでしょうか?