数年前から出稼ぎとして、季節に応じてきのこの栽培(群馬)や、みかんの収穫(和歌山)作業をしている35歳です。
収穫時期に合わせて移動しながら各地の農家で働かせてもらうので、日本全国の農地を回っています。
普段は同じ場所で働く出稼ぎ仲間とシェアハウスやアパートを借りて共同生活を送っていますが、相性が合わない人と一緒に生活するとなるとストレスが溜まります。
また、行く先々で出会いもありますが、いずれは離れてしまうため、深い付き合いをすることは難しい状況です。
苦手なタイプの人とはどう付き合うべきなのでしょうか?また、今後出稼ぎを続けてスキルアップやキャリアアップする未来はあるのでしょうか?
毎回刺激はあるし、新鮮な経験ができてまとまったお金を稼げるので、今のところは出稼ぎ暮らしを諦めるつもりはありませんが…。
(東京都・浜田さん/仮名・35歳)
神山琢光
人材支援事業 カスタマーサポート部 マネージャー
まずは責任者に相談を。でも大人同士、妥協や節度も重要です
確かに相性が合わない人と一緒になると大変ですよね。そうした人と一緒になってしまった場合の1番の対処法は「合わないな」と思ったら、少し距離を置いて、付かず離れずの関係を保つことです。
とはいえ、仕事でコミュニケーションを取らなければならない場面も出てくるので、きちんと言うべきことは言える関係を築くことが大切ですね。では、そんな関係を築けない時にはどうしたらよいでしょうか。結論から言えば、遠慮なく働いている農場のマネージャーや責任者に相談してみましょう。
私が担当する現場では、日本人同士だけではなく、ベトナム人とカンボジア人、というように、文化や言葉が異なる人たちが一緒に働いたり、共同生活をしているケースもあります。
その中で、どうしても一緒に働くのが嫌、生活するのが嫌、という訴えには耳を傾けて対策を講じるようにしています。誰かに相談するだけでも、気分が晴れることもありますしね。
ただし、基本的には3カ月から6カ月、同じメンバーで働く現場ですので、そこはお互いに仕事人として、妥協してもらうことが多いです。逆に気が合えば現場も楽しく、現場から離れても長続きする関係もあります。それがこの仕事の醍醐味なのではないかと思います。
異性との交際の場合、私は現場のマネージャーとして特に介入することはありません。節度や良識を持ってお付き合いをするのがよいと思います。
たまに日本人と外国人、雇用者と従業員、というように立場が異なる恋愛のケースもありますよね。その場合は、お互いの話を聞いて、一過性の遊びではないか、きちんと未来のことを考えているかどうか確認することもあります。