就農するために移住した北海道で、ジャガイモを中心に3ヘクタールの規模の畑を管理しています。
最近、私の農園では、ジャガイモのほかに、サツマイモの作付を始めました。
栽培している品種は「紅あずま」を中心に、「べにはるか」「鳴門金時」などです。
しかし、北海道の寒さが原因なのか、収穫量はなかなか上がりません。特に、「べにはるか」と「鳴門金時」は収量が良くありません。
もっと収量をあげるために、品種を変えた方がいいかなと検討しています。
寒冷地でもよく育つ耐寒性の強いサツマイモの品種はあるでしょうか?
(北海道・西さん/仮名・30代)
山川 理
山川アグリコンサルツ代表、農学博士
サツマイモ栽培の北限が広がり、冷涼地向けの新品種「ゆきこまち」も開発されました
これまで、北海道ではサツマイモが栽培できないと言われてきました。
しかし、最近の温暖化、それに農家や研究者の熱心な挑戦のおかげで「紅はるか」の栽培が行われるようになりました。
本州に比べると、まだまだ澱粉含量や収量性が低いようですが、苗作りが上手にできれば、透明と黒ダブルマルチ(上部が透明でサイドが黒)を使って収穫量を上げることが可能だと思います。
早植えする場合には不織布などで霜よけをすると良いでしょう。
また、最近、農研機構により早期肥大性の高い、冷涼地向けの新品種「ゆきこまち」が開発されましたので活用して下さい。