結婚後に脱サラして就農し、5年ほどになります。
温和な気候の中でキャベツなどを中心に季節の野菜を育てています。
3歳になる子供を育てていることもあって、以前から妻と「子供や近所の方々が喜ぶようなこと」を農地でやりたいねと話していました。
先日、妻が九州で「キャベツ畑のひまわり畑」というイベントがやっていることを見つけて、ひまわりなら緑肥としても有効なので、興味がわいてきました。
しかし、うちの農地は小規模なので、九州のように大規模イベントを行うのは難しいと思います。
そこで、意外性を狙ってミニひまわりを使うことを検討しています。
しかし、ミニひまわりでも緑肥の効果はふつうのひまわりと同じなのでしょうか?
(滋賀県・中村さん/仮名・30代)
和田美由紀
雪印種苗株式会社研究開発本部
矮性タイプのミニひまわりは、有機物の量は少ないですが、土壌への有機物供給の効果はあります
ひまわりを景観作物として楽しんだのち、開花終了後に有機物として畑にすき込む取り組みは全国各地で行われています。
扱いやすさを考慮してミニひまわりでもどうか?というご相談ですが、矮性タイプのミニひまわりでも有機物量としては少ないものの、土壌への有機物供給の役目は果たしますので選んでいただいて良いかと思います。
ただ、矮性タイプのひまわりは観賞用として売られているものが多く、価格も、緑肥用の品種より高価だと思います。
緑肥用ひまわりで草丈が低いものは、弊社の「サンマリノ」(草丈約150~160㎝)のほか、他社からも販売されております。
従来の2m近くになる大柄なひまわりと比べるとかなり草丈が低いため、このような商品をご検討されるのもいいかと思います。