福岡で、万能ネギ、なすを中心に野菜を栽培している若手です。
僕は専業でやっていますが、50代の父、母、休みに手伝ってくれる妻がいます。
今は栽培してJAに出荷するので精いっぱいですが、もう少し慣れてきたら、野菜セットをインターネットで販売してみたいと考えています。
インターネットなら、売上をあげるだけでなく、作り手としてのこだわりや野菜の美味しい調理法なども発信できますよね。
最近では、You Tube(ユーチューブ)を見ていると農家さんも結構動画をアップしていることに気付きました。
みなさん動画をしっかりと作り込んでいて、見ていてすごいなーと思い、自分でも動画を作ってみたいと思うようになりました。
パソコンでゲームをやっているので、スペック(性能)は動画編集くらいなら十分いけると思います。ただ、どの動画編集ソフトがよいのかわかりません。
スマホはiPhone11を持っていますが、アプリで編集した方が手軽なんでしょうか?
一眼レフカメラも持っていないので、ビデオカメラとかGoProとかを買った方がよいのでしょうか?
(福岡県・杉山さん/仮名・20代)
鶴田祐一郎
ノウカノタネ (福岡の農家3人が発信するポッドキャスト)
最初はスマートフォンだけで大丈夫!高価な機材より企画力と継続力で勝負しましょう
YouTube配信というと、本格的なカメラなどの機材が必要と思われるかもしれません。ですが、最初はスマートフォンだけで充分です。
もちろん、一眼レフカメラやミラーレスカメラと様々なレンズを使用し、加えて高機能なパソコンと編集ソフトがある方がよいです。しかし、高価な機材を揃えたところで、画質や再生数にはほとんど影響しません。
実際、最新のiPhone(Apple製のスマートフォン)やカメラ機能が優れたスマートフォンでも、十分な品質の動画を録画できます。動画の編集に関しても、簡単なものであればスマートフォンのアプリでできてしまいます。YouTubeの成功の秘訣は機材の良し悪しではなく、どの投稿者に聞いても「企画力」と「継続力」と答える人が90%以上を占めます。
画質が悪くても、見る側にとって、見たいと思ったり面白いと思える動画であれば、比較的簡単にたくさんの人に見てもらえるのがYouTubeです(ただし、それなりのセンスは必要です)。
私は全く動画をあげない月もあるほど、YouTuber(YouTubeで配当を得ている人)と名乗るのもおこがましいレベルではありますが、動画編集をする高性能なパソコン(動画の編集は、PCの性能を最も要求される作業です)、作業効率を上げるための4Kモニター(一般的なディスプレイより画質が細かく、画面が大きいモニター)、一眼レフカメラやレンズ、マイクにはお金をかけています。
しかし、逆に言えば、お金かけるところがそこしかありません。私にとって動画の投稿を続けるためのモチベーションを保つために、カメラやレンズを購入しているに過ぎないのです。
ですが、質問者さんと同じような動画を投稿している人たちは、もっと高額な機材を使用されている可能性もあります。なぜなら、それだけ払っても安すぎるくらい、YouTubeは利益が出るからです。芸能人や有名人、それぞれ業界の第一線の人たちでさえ、本業そっちのけで、動画制作をしています。
そのため、最初から高価な機材を揃える必要はありませんが、YouTubeの視聴者は「あなたの動画を、最高の機材で撮られた他の動画と並べて視聴している」ということは意識した方がよいかもしれません。