農業を始めて10年ほどになります。現在は年間を通じて露地栽培と、ハウスでほうれん草や小松菜などの野菜を作っています。
父は職人肌で黙々と野菜を育ててきましたが、私は農業の魅力を伝え自分の作物のファンを作りたいです。
そのために、一般の人にも見てもらうのが一番だと思い、ハウスの一部でブルーベリーの養液栽培をして観光農園化したいと考えています。
ハウスでのブルーベリーの養液栽培だと比較的簡単だと聞いていますが、実際に栽培をするまでのコストを教えて欲しいです。
(神奈川県・中村さん/仮名・30代)
農業を始めて10年ほどになります。現在は年間を通じて露地栽培と、ハウスでほうれん草や小松菜などの野菜を作っています。
父は職人肌で黙々と野菜を育ててきましたが、私は農業の魅力を伝え自分の作物のファンを作りたいです。
そのために、一般の人にも見てもらうのが一番だと思い、ハウスの一部でブルーベリーの養液栽培をして観光農園化したいと考えています。
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八木拓美
ローズベリーファーム
ブルーベリーの養液栽培は長い目で判断することが大事です
まず養液栽培のシステムについては一反(1000平米)あたり、300万円から500万の資材費がかかります。200万円程の差はメーカーや諸々の関係で資材費の価格が前後するとお考えください。
これには苗木の費用などは含まれません。あくまでシステムの初期投資の分にあたります。
そして、ランニングコストとして液肥代と水の料金がかかります。果実はスタートして3年目位から少し穫れ始め、5年以降で成木に近くなります。あとは剪定の繰り返しで収量を維持していきます。
ここからが重要な問題なのですが、養液栽培ですと「成長が早い」「収穫量が露地植えに比べ期待できる」「狭い面積で収量を上げるのに向いている」などのメリットがあります。
しかし、じつは一定段階になれば露地植えと一緒になってしまいます。
正直なところ、成木になるまでの時間は短縮できますが、アドバンテージは1年、2年でしょう。その後は露地植えに比べて液肥や水、電気などのランニングコストがかかってきます。
もちろん観光農園化としてハウスを利用すれば、天候に左右されないでお客さまを迎え入れることができます。
養液栽培ですと、ハウス内を整然な状態に保つこともできるでしょう。できるだけ長いスパンでのコストや手間、養液栽培の意味、理想の農園の姿などをトータルで考えて判断してください。