京都府でブルーベリーの栽培を行っている農家です。
水稲を中心にが50アールの圃場で栽培していますが、ブルーベリーも、観光農園を開くために10アール弱ほどの広さで育てています。
現在栽培3年目になりますが、圃場はもともと水田だった場所を活用したものです。
ブルーベリーを植樹する前に、プラソイラをかけて土壌深くにできた耕盤を破砕して水はけを良くしたうえ、さらに堆肥などの有機質を混ぜ込んで土づくりしました。
1年目は量こそ少ないものの、産地と比べても遜色ないレベルの味や見た目のブルーベリーを収穫することができました。
しかし、昨年はブルーベリーがきれいに色づかず、緑っぽくなってしまいました。
ブルーベリーの着色を良くする方法やコツを教えてください。
(京都府・渋村さん/仮名・60代)
八木拓美
ローズベリーファーム
予算も掛かるので、ブルーベリーの株周りの土だけを入れ換えてみてはいかがでしょうか?
ブルーベリーに限ったことではありませんが、「水はけが良く保水性が高い」という、矛盾した特性をいかに高いレベルで実現できるか?が肝になってくると思われます。
実際にブルーベリーで言えば、ピートモスに鹿沼土を混ぜて用土に使うなどの行為になりますが、その点でいうと、水田からの転作に挑んでいる方々は、なかなか苦労していらっしゃるようです。
どうしても水が溜まってしまい、根に悪影響を及ぼすケースが見受けられます。
水田転作の場合、暗渠排水などの作業を行うケースもありますが、10アールの農地ですと、全体に施すことは大変ですし、予算も掛かるので、とりあえず株周りの土だけを入れ換えてみてはいかがでしょうか?
肥料で、その場しのぎに果実の調子を戻すことは可能かもしれませんが、基本は根がどれだけ多く、土に張りめぐらせることができるかが重要です。
株周りだけでも根の張りやすい環境を作ってあげることをオススメいたします。