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京都府で黒豆の栽培を120アールの圃場で行っています。
収穫した黒豆は主に豆問屋に卸していますが、おせち用の需要が高いので、加工用の黒豆は遅くとも11月上旬くらいには出荷しなければいけません。
しかし、私が栽培している黒豆は丹波黒大豆で、中生～晩生の傾向が強く、11月上旬に収穫をすると、2L以上は揃いが悪くなってしまいます。
丹波黒大豆並みの食味があり、早生傾向の強い黒豆の品種はないでしょうか？
（京都府・荒木さん/仮名・50代）
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原田清弘
一般社団法人 京都府農業会議 京都アグリ創生 現地推進役
丹波黒大豆並みの食味を有する早生品種はありません
おせち料理に使用される丹波黒大豆は12月上旬に収穫し乾燥・調整して12月中旬に出荷されているのが高級品の丹波黒大豆(品種:新丹波黒)です。
おせち料理に使用する丹波黒大豆並みの食味を有する早生品種はありません。
お尋ねの11月上旬に収穫されている黒大豆は、枝豆用に改良された「早生系の黒大豆(品種:紫ずきん等)」を収穫されているのではないかと思います。
枝豆用に改良（9月中旬から10月上旬に収穫）されているため、丹波黒大豆(新丹波黒)と比較すると粒が小さく、煮炊きすると皮が破れたり、甘みが劣ります。
枝豆用に改良された黒大豆を、11月上旬に収穫して料理の味付けとしておせち料理に使用することは可能です。
しかし、本来の丹波黒大豆(京都の場合、新丹波黒大豆)と同じ品質、味の早生傾向の品種はありません。