マグロ養殖をしていますが、ヨコワの漁獲に苦労していて、人工の稚魚(種苗)を使った養殖にできないかと考えています。
世界的にヨコワの資源量も減少しているので、人工種苗にできれば経営も安定すると思うのですが…。
以前、ニュースで完全養殖の研究が進められていると聞きましたが、どうなっているのでしょうか?
すぐに取り入れるのは難しいと思いますが、現在どこまで研究が進められているのか、教えてください。
マグロ養殖をしていますが、ヨコワの漁獲に苦労していて、人工の稚魚(種苗)を使った養殖にできないかと考えています。
世界的にヨコワの資源量も減少しているので、人工種苗にできれば経営も安定すると思うのですが…。
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中平博史
全国海水養魚協会 専務理事
マグロの完全養殖に向けて研究が進められています
マグロ養殖の完全養殖
クロマグロ(マグロ)養殖の大きな課題は天然資源の枯渇です。
養殖と聞くと天然資源に影響を与えないような印象を受けますが、マグロ養殖はほとんどが畜養と呼ばれ、海で捕まえた天然マグロの稚魚(天然種苗)を生けすの中で育てて出荷しています。
10年ほど前から、マグロの養殖が増加したため、たくさんの天然の稚魚(ヨコワ)が漁獲され、マグロの天然資源が減少していくことが問題となりました。
そうした中、平成24年には「養殖に使う天然マグロの稚魚の数を増やさないように」と農林水産省から指示が出ました。
つまり、人工稚魚を使った完全養殖が研究されるようになったのは、マグロの天然資源の保護のためなのです。
マグロ養殖の仕組みや養殖方法についてはこちらをご覧ください
「いつか養殖してみたいので、マグロ養殖の仕組みを教えてください」
完全養殖とは
完全養殖とは、人工ふ化した仔魚を親魚まで育て、その親魚から採卵し、人工ふ化させて次の世代を生み出していく技術です。
産卵から出荷までのすべての工程を人工でおこなうため、天然資源を使う必要がありません。
すでにマグロ以外の魚は完全養殖に成功していましたが、マグロは成功していませんでした。それは、マグロの完全養殖が非常に難しかったからです。
近畿大学の事例
近畿大学がマグロの完全養殖に取り組み始めたのは1970年です。天然資源の枯渇への危機感から研究が始まりました。
完全養殖のためには、まず卵を確保しなければなりません。マグロの産卵期は夏で、24度以上の水温が必要なため、温暖な奄美大島にある事業場で採卵を行っています。
そもそも、マグロは産卵させること自体が難しく、天然のマグロが初めて産卵したのは、研究を開始して9年目でした。
しかも、その後も産卵なしの状態が続き、完全養殖に成功するまでの32年間のうち、実に20年が産卵なしだったのです。
産卵した卵は、陸上の水槽に移動させてふ化させます。以前はふ化後10日で90パーセント以上が死んでしまいましたが、現在は60~70パーセントまでに死亡率を抑えられています。
そして、約1カ月で5~6センチほどに育ったころ、陸上の水槽から海上の生けすへ移動します。
しかし、ふ化から2週間後あたりからサイズのバラツキによる共食いやエサを食べそびれる稚魚が出てきます。そのままにしておくと稚魚は減ってしまうため、自動給餌機を利用するなど、エサを食べさせ続ける工夫を行い、できる限り稚魚の減少を抑えます。
近畿大学の事業場全体で、ふ化した稚魚が成魚になる確率は約1パーセントです。天然マグロの生存率は2000万分の1の確率といわれているので、驚くべき生存率を達成しています。
マグロは非常に食欲旺盛で、大量のエサを必要とします。成長に伴ってエサとなる魚は変わっていき、1歳になるとアジが中心で、2歳以降はサバを中心に育てます。
こうして育てられたマグロは、4年後に水揚げを迎えます。水揚げ後1分以内に活〆(神経抜き)内臓除去処理を行い、すぐに氷詰めを行います。
マグロは暴れると体温が上がり、焼けやシミの原因になります。そこで、水揚げは釣り上げやダイバーが海に潜って電気ショックを与えて気絶させます。気絶させた状態で引き揚げることで、品質が低下することを防ぐのです。
また、エサとなるサバやアジの資源保護のため、まずはマグロに適した配合飼料を開発し、次には魚粉に頼らないたんぱく白源を使用した配合飼料の開発も検討されています。
しかし、民間企業などでマグロの完全養殖が行われているものの、まだ出荷量はとても少ないのが現状です。
今後、出荷量の増加に向けてさまざまな研究開発が進められ、本格生産がはじまっていくでしょう。
このお悩みの監修者
中平博史
全国海水養魚協会 専務理事
全国海水養魚協会の専務理事や一般社団法人マリン・エコラベル・ジャパン協議会の理事を務める、魚類養殖業のプロフェッショナル。養殖水産物の輸出や赤潮などの環境保全対策活動にも携わっている。