アイコへの転作を検討しています。しかし、アイコといってもいろいろな種類があると聞きました。
これまでミニトマトを栽培したことがないので、何が違い、どんなことに注意すればいいのかわかりません。栽培しやすい品種はあるのでしょうか?
アイコの品種について、特徴や違いを教えて下さい。
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中島洋治
とまと家
農家向けの品種は5種類ありますが、いずれも育てやすい品種です
アイコの特徴
プラム型のミニトマト「アイコ」は2004年にサカタのタネ(君津育種場)によって開発されました。甘みが強く、生食用・調理用のどちらでもおいしく食べられる万能なミニトマトです。
また、果肉が厚くゼリー状の部分が少ないため、食べたときに飛び散らないという特長もあります。
栽培においては、皮が厚いため裂果しにくく、病気にも強いのが特長です。さらに、ヘタがしっかりしていて落下しにくく、鈴なりに実を実らせます。房どりも可能です。
アイコの種類別の特徴
「アイコ」にはさまざまな種類があります。
アイコ
赤色で果物のような細長い楕円形をしています。裂果が少なく、2~3本仕立てで育てることができ、ダブル果房になりやすいため、収量が上がりやすくなります。
平均果重は18~25グラムほどで、酸味よりも甘みが強いのが特徴です。
イエローアイコ
黄色い見た目がきれいな種類。1~2本仕立てで栽培することができ、果実の割れも少なく、実つきが良い品種です。
平均果重は18~25グラムで、房どりも可能です。
オレンジアイコ
朱色のようなオレンジ色をしています。基本的に1本仕立てで栽培するのがおすすめです。
平均果重は約20グラムで、甘みと酸味の両方を合わせ持っています。
チョコアイコ
一般的なアイコよりもやや丸く、チョコのような赤茶色をしたアイコです。1~2本仕立てで育てることができます。
平均果重は10~15グラムで味が濃く、ゼリーが少なく、大きくなりすぎない特徴を持っています。
プリンセスアイコ
アイコよりも艶が少なく、サイズも小さめです。水と肥料が不足しないよう、灌水と追肥をするのがポイントです。1~2本仕立てで栽培するのがおすすめです。
平均果重は約20グラムで、他のアイコシリーズ品種に比べて甘みが強く、皮が柔らかい品種です。
まとめ
アイコは5種類ありますが、どの品種でも食味が良く、糖度が高い果実を収穫することが可能です。また、カラフルさを活かして、数種類のアイコを1パックにまとめて販売することもできます。
アイコシリーズは、1~2本仕立てで栽培するのが向いているので、品種に合わせて仕立ての本数を選びましょう。
収穫後の売りやすさも考慮して、複数のアイコを育ててみてはいかがでしょうか。
このお悩みの監修者
中島洋治
とまと家
国内種苗会社に入社後、原種トマトの知識を深めるため南米にトマト留学。帰国後はビル屋上でのトマト栽培や海外のトマト栽培コンサルタントを行う。「トマトがあれば〜何でもできる!」を合い言葉に、「とまと家」としてトマトの魅力発信活動を主催。