ライチの収穫方法や収穫時のポイントについて知りたい

ライチは完熟したタイミングで、手作業で収穫しましょう

ライチの収穫適期

ライチの収穫時期は6〜8月頃です。2月〜4月に咲いた花に着果し、夏の暑い時期に収穫する流れになります。ただし、沖縄での収穫時期は5～6月頃で、1月～3月に咲いた花に着果します。

ライチは収穫時期が短いため、収穫適期を見極めて適切なタイミングで収穫する必要があります。

ライチの収穫適期は、樹上で赤く完熟した時がベストなタイミングです。しかし、品種によっては完熟果の果皮色がピンクから濃紅色まで異なるので、栽培されている品種の果皮色を確認したうえで、収穫しましょう。

バナナやメロンのように完熟前に収穫する果物もありますが、ライチは樹上でしっかりと熟してから収穫するようにします。

しかし、収穫が遅れてタイミングを逃すとライチが割れてしまう場合もあるので、よく観察しましょう。

また、収穫前に大雨などが降り、土壌水分の変化が激しい場合も果実が割れる場合がありますので、しっかり観察しましょう。

収穫時期についてはこちらでも詳しく解説しています
「ライチの収穫時期はいつ頃ですか？家族経営なので、計画を立てたいです」

ライチの収穫方法

ライチの収穫は、一粒一粒ハサミを使って収穫します。

ライチは一つの樹にたくさん着果しますが、完熟度合はそれぞれ違います。そのため、収穫時にすべて収穫するのではなく、一つ一つ確認しながら収穫しましょう。

使用するハサミ

ライチの収穫に使うハサミは、刃先が細く丈夫なものがおすすめです。加えて、先端が丸くなっているものだとなお良いです。

ライチは葉が生い茂り、ライチの実も密集しているので、細かい作業が求められます。刃先がとがっていると、収穫時にライチに当たって傷つけてしまう可能性があります。

その他の道具

ライチの収穫時には、カゴや紐付きの袋などを身に着けて収穫すると便利です。

ライチの樹のつくり方にもよりますが、収穫時は立ちながら歩き回ることが多くなります。そのため、身につけたカゴや袋に収穫したライチをためておき、後でまとめてコンテナなどに入れます。

ライチの収穫時のポイント

汚れやキズを確認

ライチの収穫時には、果皮についた汚れやキズを確認します。もし、病気や虫に食べられた後がある果実は取り除きましょう。

収穫時にキレイなものと分けておくことで、汚れや病気の移りを防いだり、後々の調整作業を楽にすることができます。

また、ライチのデコボコした表面の汚れは見落としやすいので、タオルでふき取ったり、柔らかいブラシで掃ったりすると良いでしょう。

見回り

ライチの収穫時期は梅雨で雨が多く、夏の温度が高い時期なので、実の肥大が良く進みます。

そのため、樹上で完熟を待つ間に実が割れてしまうこともあります。

割れた実をつけたままにしておくと虫が寄ってくる可能性もあるので、収穫適期を逃さず収穫するためにも、こまめに見回りをしてよく観察しておくのがおすすめです。

収穫後

収穫後のライチは、鮮度の低下が非常に早いです。鮮度が落ちると、表面が黒ずんだり、果皮のみずみずしさが失われたりしてしまいます。

特に、収穫後は乾燥と高温が鮮度の低下の原因となるので、速やかにポリ袋などに入れ冷蔵するとよいでしょう。

また、収穫後の調整作業も、直射日光の当たらない涼しい場所で行うことが好ましいです。

ライチの特徴を知りスムーズな収穫をしよう

ライチは収穫適期を見極め、果皮を傷めないように収穫することが大切です。

ライチは収穫するまでに時間のかかる果樹ですが、生のライチはみずみずしく非常に魅力的です。

ライチの収穫について学び、ライチ栽培を検討してみてはいかがでしょうか。