きゅうりのべと病の対策に効果的な農薬は？

YUIME Japan編集部 / 2024.03.29

農薬・肥料・種苗

#野菜作 #病害虫 #畑作 #きゅうり

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2年ほど前に農家になって、現在きゅうりをメインに栽培していますが、近隣のきゅうり農家さんのところで、べと病が出たようです。

その農家さんとは圃場が近いので、こちらの畑にも影響が出ないか不安です。

べと病の対策には農薬が効果的だと思いますが、具体的にどのような農薬を散布すればいいのでしょうか？

うちの圃場に影響が出る前に対処したいので、ご教授いただけると助かります。

李哲揆

データサイエンティスト

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きゅうりべと病防除に効果がある農薬をご紹介します

きゅうりべと病対策で農薬を使用する目的

きゅうりべと病は、糸状菌（Pseudoperonospora cubensis）による病害で感染した植物の葉のみに発病します。

感染後は圃場全体の作物に感染を拡大させる場合もあるため、農薬等を使用して事前に対策しておくことが重要です。

感染経路は、被害が出た葉にできた分生子が風などで飛ばされ、隣接するきゅうりの葉に到達し、湿気があると発芽し、発病します。

発病すると次々に胞子が飛散し、周辺にまん延します。

したがって、予防的に農薬を散布する薬剤防除が重要です。

きゅうりべと病の対策に効果的な農薬

農薬名	使用時期	使用回数
ベトファイター顆粒水和物	収穫前日まで	3回以内散布
ランマンフロアブル	収穫前日	4回以内散布
エトフィンフロアブル	収穫前日	4回以内散布
ストロビーフロアブル	収穫前日	2回以内散布
ファンベル顆粒水和剤	収穫前日	3回以内散布
セイビアーフロアブル20	収穫前日	3回以内散布
アリエッティC水和剤	収穫前日	3回以内散布

ここに挙げた薬剤以外にも有効な薬剤はあります。詳しくは、近くの農協などに問い合わせてください。

農薬使用時の注意点

きゅうりべと病の対策で農薬を選ぶ際は、以下のポイントに注意しておきましょう。

・使用する農薬が栽培する作物に適しているものか
・他の農薬との総使用回数は守れているか

まず、前提として栽培する作物で登録されている農薬を使用しましょう。

農薬にはそれぞれ、対象となる作物と使用回数、希釈倍数などが明確に定められているので、必ず守って使用してください。

べと病は、多発すると防除が困難なので、薬剤防除は予防または発生初期に散布しましょう。

また、農薬は葉の表面だけでなく、裏面にも塗るように。

多湿条件で多発するため、曇りや雨の日は時期を見て散布しましょう。

さらに、きゅうりべと病の菌を1種類の農薬で防除しようとすると、菌が農薬に対して抵抗性を持つ場合があります。

そのため、複数の農薬をローテーション散布する方法も効果的です。

しかし、農薬ごとに他の農薬と併用する場合の総使用回数も決まっているので、事前に防除計画を立てた上で対策をすると良いでしょう。