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野菜の生産農家を目指している新規就農者です。
就農するに当たって「安心安全」を全面に出したブランディングを目指しており、できる限り農薬を使用せず栽培しようと思っていました。
しかし、そう考えていた矢先、師匠の畑でべと病が発生してしまいました。
師匠は農薬で対処していましたが、自分の圃場ではべと病が出た場合にどうしようかと悩んでいます。
もしべと病にかかってしまった場合、農薬以外で土壌を消毒する方法はないのでしょうか？
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李 哲揆
データサイエンティスト
べと病を農薬以外で消毒することはできません
べと病対策の現状
べと病は糸状菌(カビ)が伝染源となって発生する病害です。
主な対策として農薬の使用が挙げられます。
また、太陽熱消毒する方法が有効という情報もありますが、まだ十分な知見がたまっていません。
土壌消毒の効果と注意点
土壌消毒はべと病の菌を死滅させる対策として有効ですが、100%の効果があるわけではありません。
土壌の状態や環境によっては、菌の残留によって再感染を招いてしまう可能性があります。
べと病は農薬の使用によって防ぐことが基本となりますので、太陽熱ではなく農薬で消毒も検討すると良いでしょう。
しかし、農薬は使用回数や対象作物の制限があるため注意も必要です。
このお悩みの監修者
李 哲揆
データサイエンティスト
名古屋大学大学院生命農学研究科にて博士（農学）を取得。東北大学、東京大学、理化学研究所などを経て、2018年からは東京農工大学生物応用システム科学府にて助教を務める。主な研究テーマは土壌微生物を用いた環境に優しい農法の開発。2021年4月から民間企業でデータサイエンティストとして働く。