養殖業を行っている者です。いけすで育てている養魚のなかには、残念ながら死んでしまうものもいます。
死んでしまった養魚は、引き取りに来てくれる業者がいますので、その業者にまとめてお渡ししています。
そうしたなか、業者とやり取りをしていて疑問に思うことが、「とてもきれいな状態とは言えない死魚を引き取ってどうしているのだろう?」ということです。
単純に廃棄しているのか、それとも肥料などとして再利用しているのか。もし、肥料などで再利用しているとしたら、自社のビジネスとして成り立つのかも含めて検討したいので、ぜひ教えてもらえたらと思います。
(長崎県・日高さん/仮名・40代)
白井の実ファーム
白井の実ファーム
死魚は乾燥させて粉末状に砕くと、有機肥料の魚粉になります
魚を乾燥させて粉末状に砕くと「魚粉」、別名「魚粕(さかなかす)」とも呼ばれる肥料になります。
死魚は窒素とリン酸を含んでいることから、実を収穫する野菜や果樹におすすめの有機肥料です。
骨粉(動物の骨を粉砕して加熱した有機肥料)に比べて分解されやすいため、肥料効果が早く期待でき、植え付けのときに土に混ぜ込んで使われます。
値段はピンキリですが、インターネットで調べると20キロで5000円程度のものが販売されています。
以前、魚の加工工場から出る魚の残りかすを引き取って堆肥化を検討しましたが、猫や鳥が畑に多数寄りつくようになってしまったため、断念したことがあります。そういった課題もありますが、検討してみてはいかがでしょうか。