小さな漁船で1本釣りを主にやっている漁師です。
アンカーに関して質問したいです。大荒れのときを除いて、仲間の船が出るようであれば、海が多少荒れていても、私も漁に出ています。
しかし、さすがに沖に出ると波も荒くなるため、ポイントに着いたらアンカーを打ち込んでいます。
でも、海底への引っ掛かりが悪いと、風で船とともに引きずられて、船の停泊位置が安定しないのです。
アンカーにもいろいろな形があり、打ち方にもよると思いますが、海底への引っ掛かりがよく、係駐力(船体を海上に泊める力)のある漁業用のアンカーを教えてください。
(山口県・林拓海さん/仮名・50代)
橋本正春
合同会社中村技研工業
新技術を使い、把駐力が非常に強いアンカーを開発しました
弊社で製造する「漁業用金錨 V型爪ストックアンカー」は、何世紀にもわたって使用されてきた漁業用の金錨に、新しい特許技術を採用し、バルカンアンカーとして性能(把駐力)を大幅に引き上げたものです。
水産センターの実験では、一般的な金錨に比べて把駐力は3倍以上、最大で自重の30倍以上という、とても高い把駐力を発揮することがわかっています。
ただし、海底に沈めたアンカーを真上から引き上げるのであれば問題ないのですが、斜めから引き上げようとすると、強すぎる把駐力のために海底に食い込みすぎて、すぐに抜けないことがあります。
これがデメリットといえますが、それほど強い把駐力を発揮するということです。
弊社は日本各地の船舶やイカダ、定置網、海洋構造物のアンカーを取り扱ってきた実績があります。
具体的なご要望をお問い合わせいただければ、潮の特徴などの地域性に合わせて最適なアンカーをご提案させていただきます。