新潟で米や野菜を育てている30代後半の農家(女性)です。就農6年目ですが、気付くと腕の筋肉がムキムキになっていました。
基本的に体は細い方なので、腕の筋肉だけが異様に目立ちます。おしゃれが好きなのに、ノースリーブなんてもう着ることができません。。
一方で、なぜかお腹の脂肪だけは巨大化していきます。恐らく、農作業をするとどうしてもお腹が減って、お米を中心に大量に食べるようになったからだと思います…。あと、農作業の後のビールも辞められません。
年齢的に中年太りもあるのでしょうが、露出している腕だけがムキムキでお腹がぽってりなんて、アンバランスな体型をどうにかしたいのです。
これ以上、腕の筋肉は増やさずにお腹の筋肉を強化したいのですが、何かできることはあるでしょうか?
できれば、農作業中に取り入れられる動きや暮らしの中で気をつけられることがあれば教えて欲しいです。
(新潟県・高野さん/仮名・30代)
じゅんじゅん(中山潤)
アスリート農家
農業は筋肉トレーニング。筋肉を正しく使えばメリハリのある体に
農作業も、正しく筋肉を使うことを意識すれば腹筋を鍛えてぽってりお腹にサヨナラすることができます。お米を食べすぎても大丈夫です(笑)。
そもそもなぜ現状で腹筋がつかないのか。
本来なら、舗装された平らなコンクリートではない不安定な畑において、普通に歩いているだけでもバランスを保とうとして十分な腹筋、背筋がつくはずなのです。相談者さんがそうなっていないということは、日頃の動きに原因があると考えられます。
例えば、農作業は種まき、草取りなど、土の上(低い位置)での作業がメインになります。
立っている状態(高い位置)から土の上にある重いパレットを持ち上げる時、重い野菜を収穫する際に、どうしても最短での動きである、腰だけを曲げて体を落としていませんか?
これだと腹筋に力が入りません。特に背中を丸めての作業はお腹の脂肪を甘やかすことになりますし、腰痛の原因にもなります。
高い位置から低い位置に体を落とす時は、まずは自分自身が低い位置に重心を置いてから腰を落とします。
この時にお腹を意識するだけで、腹筋を鍛えることは可能です。毎日のことですから、習慣付ければ割れた腹筋も夢ではありませんよ。
さらにメリハリのある体を目指すのであれば、畑を歩く時に少しでもいいので腕の振りを加えてみてください。腕振りにより上半身と下半身のひねりがうまれ、くびれもつくれるしお腹の引き締めにも効果的です。
最後に、どのような作業でも、人間最大の筋肉である下半身(太もも)を積極的に使えば、より代謝をあげ脂肪が燃焼しやすい(太りにくい)体になるし、疲れにくく、ケガもしにくくなります。
特に農業は体が資本なので、次は「カラダづくり」も意識して農作業に励んでみましょう!