10年ほど前に家業の牛の畜産農家を継いだ者です。
4年前に父が他界したのですが、生前の父は家業の畜産とは別に畑で野菜を作っていました。
畑は父の代から所有した土地であり、広さは17アールほどです。
父が亡くなってすぐの頃は、私も父のように野菜を作ろうと考えていたので、土地をそのまま相続しました。
しかし、現在は本業の畜産業が忙しく、畑で一度も野菜を作っていません。今後も畜産業に専念したいと考えているので、土地を手放したいと考えています。
人口の少ない田舎のため、土地の買い手を見つけるのは大変だと聞きますが、どのようにして買い手を見つけたら良いか教えてほしいです。
また、おすすめの売却方法などについても教えていただけると幸いです。
(熊本県・脇田賢治さん/仮名・30代)
藤田勝久
グローバルリープ合同会社代表社員兼株式会社HILLS 名古屋サロンマネージャー
休耕地の活用には、太陽光発電所などの活用が最適ではないかと思います
農地を売却するにあたっては、相談者さんがお住まいの市町村の農業委員会において、農業従事者としての資格を有するために必要な、最低保有面積(下限面積要件)を下回らないように、農地の所有状態を維持して、不要な農地を売却すべきだと思います。
休耕地の活用には、太陽光発電所などにする活用が最適ではないかと思われます。
なぜなら、一定の条件を満たせば太陽光建設を理由に農地転用ができるからです。
農地は、1種農地から3種農地までの3種類に分類され、1種農地以外の2種と3種農地なら転用が可能で活用の見込みがあります。
この2つの種類は売買も可能ですから、ご相談者さまも所有している17アールが、どんな区分か確認してみてください。
ご相談者さんが住む九州地区は、太陽光発電所の増加で、送電網の容量が足りなくなっている地域もあります。
ご相談者さんの農地が、農業振興地域の農用地に該当する場合は、太陽光発電の活用が難しい場合もありますが、ソーラーシェアリングを主体に行っている太陽光発電所建設企業もございます。
また、補足になりますが、土地を売却する際、5年以上土地を所有している場合には長期譲渡所得税が20%超かかるので注意が必要です。