自然栽培に取り組む野菜農家です。
以前は慣行栽培でしたが、10数年前から段階的に自然栽培に移行してきました。
ちょうど移行しはじめた頃に「5年連用の日記」を購入しました。
当初はメモ書き程度でしたが、続けていくうちに記録を取るのが癖になり、今では年間の農作業で必要なことをまとめた「農事暦」になっています。
過去と同じ日付の日記を見るだけで「そろそろこれをしなきゃ」とか「こんなこともあったから対策しよう」と考えることができます。
自分は親の背中を見て育ってきたので、経験と勘だけが頼りでしたが、経験を積むには年数が必要ですし、そういうのは今の時代にはそぐわないと思います。
そこで、私が残した記録を若い世代に共有し、同業者と情報交換をするなど、活用していきたいと考えています。
こういった自分が持っている記録を広めるには、どうすればいいのでしょうか?
(北海道・田島さん/仮名・50代)
高橋秀喜
イーエスケイ株式会社 営業部
音声入力できる「畑らく日記」なら、作業現場で簡単に記録し、SNSのように投稿することもできます
私たちが開発した「畑らく日記®︎」は、ユーザー登録すれば誰もが無料で栽培履歴、農作業日誌を記録できるスマホアプリです。手書きのノートでは残せなかった、質が高く膨大な情報を簡単かつ確実に記録することができます。
手書きの農作業日誌は、農作業が終わった後に、机に向かってノートに記録するわずらわしさがありましたが、「畑らく日記®︎」は、音声入力機能がついていますので、農作業の現場で栽培や作業履歴が記録できるうえ、スマホで撮影した画像をそのまま栽培記録に保存することができますので、発芽や収穫の様子、畑の周りの季節の移ろいなども一緒に記録できます。
また、ご相談者さんはご自分が残した記録を若い世代に共有したり、同業者と情報交換したいとお考えのようですが、「畑らく日記」では、記録したデータを、CSVファイルでダウンロードすることも可能なので、仲間同士で共有したり、分析することもできます。
またメール送信機能はもちろん、SNSのように栽培記録を他のユーザーと共有することができる投稿機能や、Facebook、ツイッターとの連携機能も備わっておりますので。
仲間同士での情報共有にも便利です。いつ、どんな作物が、どのエリアで収穫されたとか、播種されたなどといった、日本全国で日々行われている収穫・播種・土づくりなどの様子をリアルタイムで知ることができますので、自分の畑作業の参考にすることができます。
さらに、他のユーザーの投稿内容に共感したときや、応援したい記録などに「いいね!」をつけることができますので、ユーザー間同士の新たな情報交流を楽しむことができます。
齋藤直人
ウォーターセル株式会社
衛星写真を使って地図ベースで圃場の管理ができます。世代間の情報共有もスムーズです!
弊社が開発・運営している営農支援ツール「アグリノート」は、パソコンやスマートフォンを使って、圃場の場所や日々の作業記録などを管理するツールです。
基本的な機能は2つ。アグリノートは、航空写真を元にして、ご自身が管理をしている圃場マップを作成することができます。若い世代の農家にとっては、圃場の場所を覚えることが課題の一つですから、パソコンやスマートフォンで、管理している圃場の場所を把握できるようになります。
次に、作業記録をはじめとして、生育記録、収穫記録、出荷記録、土壌診断記録を作成し、保存することができます。また、保存した記録はカレンダーや進捗画面で振り返ることができ、例えば「いつ、どんな作業を行ったのか」と思った際、パソコンやスマートフォンで簡単に確認できます。さらに、作業記録の場合、例えば10aあたりの農薬や肥料の使用量、収穫記録ならば圃場ごとの収穫量のように、過去の記録を集計する記録も備わっています。
もちろん、CSVやExcel形式で栽培履歴や作業者別の作業時間を集計・出力することも可能です。圃場ごとに各種記録を集計できますから、作業者自身が過去1年間を振り返ったり、同業者同士での情報共有に活用することも可能です。
ご相談者さんが、管理されている圃場の場所や「いつ、どんな作業を行ったのか」というノウハウを見える化することで、パソコンやスマートフォンを普段から使われている若い世代とスムーズに共有できるようになります。
これまで書き溜めてこられた手書きの日記と合わせて、アグリノートをお使いいただくことで、異なる世代間で営農管理について話すきっかけづくりにもつながります。
長年アグリノートをご愛用いただいている農家さんからも、「アグリノートでつけた作業記録は今後息子が事業を継承するとき、必ず役に立つ」という有り難いご感想を頂戴しております。