トラクターの盗難に備えたい。防犯カメラだけで大丈夫？

YUIME Japan編集部 / 2021.08.16

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栃木で兼業農家をしていますが、最近、北関東でトラクターの盗難が相次いでいるとテレビのニュースで見ました。

我が家のトラクターは、昨年購入したばかりの155馬力のヤンマー製で、購入には数百万円かかりました。車両保険はかけていますが、盗難保険はかけていません。

不安になって、すぐに保管している納屋の入り口に南京錠をかけたうえで、息子にインターネットで購入してもらった防犯カメラを設置しましたが、窃盗は組織的に行われるケースが多いらしく、また農機具は鍵が共通しているために盗まれやすいとも聞いたのでまだ不安が拭いきれません。

もし、南京錠と防犯カメラ以外にすぐにできる備えがあれば、ぜひ教えてください。

なお、私は60代後半で、デジタルもあまり得意ではないので、簡単にできる方法だと嬉しいです。
（栃木県・八木さん/仮名・60代）

窃盗犯に防犯意識の高さをアピールして。GPSも有効です

日本農業機械化協会では、関係団体と一緒に「農業機械盗難被害情報共有システム」を立ち上げました。これは、盗難された機械の情報（型式や機体番号等）を関係者・警察・税関などと共有することで、被害にあった農機が発見されやすくなるとともに、簡単に転売されないためのものです。しかし残念なことに、盗難の実態はなかなか把握しきれていないのが現状です。

通常、被害に遭うのは30馬力くらいの小型トラクターが多いのですが、150馬力を超える大型のものということで、輸送する際に目立ちます。また海外に密輸するにしても、税関を通すのが難しいでしょう。

以前は、トラクターなどの農業機械は自動車よりも鍵のセキュリティが弱いと言われていましたが、現在は改善されてきています。相談者の持つトラクターの鍵がどうなのか、メーカーに確認してみて弱いタイプであれば、以下の対策をより厳重にしてください。

車体本体については、窃盗グループに対して防犯意識が高いことをアピールするために、目立つ防犯グッズを追加してみてはいかがでしょうか。おすすめは、ハンドルとペダルを同時に固定するタイプの自動車用のゴツいハンドルロック。これでなくてもハンドルをチェーンでぐるぐる巻きにして南京錠をかけておくなどの対策も効果的です。どちらも、ホームセンターなどで購入できます。

なお、実際に盗難被害にあった人の中には、自動車の盗難防止用GPS発信機を付けていたために追跡が可能となり、海外へ運び出されるのを阻止できたという例もあります。