最近、船のメンテナンスにあたって久々にペンドルをつくりました。
エンジンの整備などはもちろん大切ですが、ロープやペンドルも重要な道具なので、取り扱い方にも注意しています。
特にロープは操業に欠かせない漁具で、ロープワークは漁師としての大事な技術だと思っています。
ところがうちの若い漁師は「もやい結び」も怪しい。
ロープのさつま加工や、ワイヤーのさつま加工のやり方もわからないのではないかと思っています。
ロープワークを学ぶには現場で覚えるのが一番なのかもしれませんが、ベテラン漁師の教え方もうまくないので、若い子にはインターネットや本で勉強してもらうのがいいのではないかと思っています。
わかりやすいWebサイトや教材みたいなものはあるのでしょうか?
(沖縄県・平良雅弘さん/仮名・40代)
武田誠一
東京海洋大学教授
参考になる動画や本はありますが、最初は上手な人に直接教えてもらったほうがいいでしょう
私も漁師さんにとってロープの結び方は非常に大事だと考えています。インターネットが普及して、そうしたロープワークを気軽に学ぶことのできるようなWEBサイトもいろいろと登場しています。
カインズさんの動画はいかがでしょうか?
そのほか、ボート教室をはじめ授業形式でロープワークを教えてくれる場所もいろいろとありますので、本人が一番わかりやすく学べそうだというところを選んで、学びに行ってみるのもいいと思います。
関連本もまた多く出ていますが、初心者向けには『図解 新・ロープの結び方』あたりがよろしいかと思います。やはり、これも本人にとって一番わかりやすいと思えるものがいいでしょう。
ワイヤロープの加工に関しては、林野庁のWebサイトにある「ワイヤロープの加工手順」や「ワイヤロープ等の概要・取扱方法・加工方法」があります。
YouTubeの動画も参考になるので、ご覧になってみてください。
個人的には、最初は経験を積んできた上手な人に教えてもらうのが一番良いだろうと考えています。
ワイヤーの加工は一見簡単そうに見えるかもしれませんが、やってみると結構難しいので、実地で学ばないとなかなか身に付きません。
失敗しながらでもいいので、少しずつ学びをすすめてみてください。