千葉で4反の田んぼを持つ米農家ですが、近々、田植え機を買い替えたいと思っています。
現在は、四条植えの乗用のものを使っているのですが、次買うなら、六条植え(100万円くらい)か、五条植え(70万円くらい)にしたいなと考えています。
五条であれば、まん中を植えない「条抜き植え」もできるというメリットがありますよね。
さすがに100万円は高いなと思うのですが、買ってから後悔したくありません。
また、一部のメーカーは壊れやすいという噂も聞くので、どう選んだらいいのか悩んでいます。
田植えきを選ぶ時に押えておくべきポイントはあるのでしょうか?
(千葉県・山田さん/仮名・50代)
伊東悠太郎
水稲種子農家
4反であれば小さめの機種を選ぶか、レンタルなども考えてみては?
まずもって4反という規模であれば、田植え機を買い替えるよりも外部委託をする方が、はるかに経済的メリットがあるのではないでしょうか。
もしご自身でやりたいということであれば、個人で田植え機を買うよりも複数の農家での共同購入をおすすめします。
あるいはレンタルやリースを利用するのも一手です。近年では年間稼働日数が少ない農機は、「所有から利用」へという概念も浸透し始めています。
農業機械を購入する際は、とかくオーバースペックになりがちです。
4反の田んぼに田植えをするのに、五条、六条、七条でどれくらい作業時間の違いがあるかというと、そんなに大差ないのではないかと思います。
いったん、面積の話は横に置き、条数だけでなく、田植え機選びの際には、肥料や除草剤、苗箱施薬剤を散布する機械を取り付けるかどうかということも考えるべきだと思います。
ほかにも、田植え機の保管場所から圃場までの距離や、圃場間を自走して移動するかどうかも考慮する必要があります。
もしトラックに載せて移動するのであれば、過積載にならないように総重量も確認しておかなければなりませんね。
ちなみに購入後の田植え機の耐久性については、こちらも4反という規模の田んぼで使用するのであれば、どのメーカーのものでも何の問題もないと思います。
それよりもやはり、年間稼働時間が少なすぎるので、点検整備にかかる費用や経年劣化の方が心配です。
条数についても、上を見ればきりがありませんので、まずは今、検討されているなかで一番小さい五条のものを選んでみてはいかがでしょうか?
六条や七条のマシンとの差額は数十万円から100万円程度あると思いますので、その差額をほかのところに投資するということを検討されても良いのではないかと思います。