四季を通して20種類程度の露地野菜栽培を中心に、数年前からは両親から引き継いだ1反ほどの田んぼもやっています。
野菜づくりに関しては大学を卒業してすぐに始めたので、最近は自信が持てるようになってきたのですが、米はもともと両親がやっていたこともあり、まだ独り立ちできていないと感じています。
特に、種まきから70日経った頃に田んぼの排水効率アップや土壌中のガス抜き効果などを目的に行う「溝切り」が苦手です。
うちの両親は「溝切り」をしていなかったので教わることもできず、見よう見まねで作業してきたのが原因かもしれません。
正しく「溝切り」をすれば収量アップをねらえると聞きますし、苦手を克服しなければという思いもありますので、簡単にできる農機具などがあれば教えてもらえませんか?
(埼玉県・河内さん/仮名・40代)
東 直斗
株式会社クリアー
簡単に溝切りできる農機具は、各社から乗用タイプと手押しタイプの専用機が出ています
溝切りのやり方は地域によってさまざまかと思いますので、詳しくはその地域の栽培手法に詳しい米農家さんに教えていただくのがよいでしょう。
「簡単に溝切りできる農機具」については、乗用タイプと手押しタイプの専用機があり、金額面などを考えると乗用タイプのものが多く使われているようです。
乗用タイプの溝切り機は乗り方に少しコツがいるのですが、最近はYouTubeなどで色々な動画がUPされていますので、動画や映像で見ながら作業をしてみるといいかもしれません。
私が個人的におすすめなのが、農林造園業機械、建設関連機器、緑化散水機器を総合的に扱うハスクバーナ・ゼノア株式会社の乗用型溝切機です。
環境にやさしく低燃費なストラト・チャージドエンジンを搭載しており、総重量が19kgと軽いため移動がラク。圃場内で溝切板が楽に持ち上がって、まっすぐで深く安定した溝を作ることができます。
農機製造販売の老舗として知られる共立(現:やまびこ)も、乗用・手押しともに充実した溝切り機のラインナップを展開していますので、マシン選びの参考にしてみてください。
農林業機械や工業ポンプ等を製造・販売する株式会社丸山製作所からも、排ガス3次規制対応のCEエンジンを搭載した、ハイパワーかつ環境にやさしくて低燃費な乗用溝切機が出ています。
溝切り機を「田面ライダー」と名付けたユーモアたっぷりの動画で、その性能や溝切りの効能について説明しているので、こちらも視聴する価値ありですよ。