露地栽培でキャベツ、白菜、ねぎ、小松菜、なすなどの野菜を育てています。
悩んでいるのは農地の草刈りについてです。
還暦を過ぎてから体力が落ちてきて、草刈りがとても大変になってきました。
とくに傾斜での作業は足元も不安定なので半日も続けていると、その後の数日間は体が動かなくなってしまいます。
体の負担をなんとかしたくて調べてみたところ、リモコン式草刈機というのがあるのを知りました。
しかし、リモコン式草刈機は高価らしく、買うのであれば慎重に選びたいと思っています。
とくに心配しているのが、傾斜地での安定性です。
私の農地は斜度40度くらいの場所にありますが、足元がデコボコして歩きにくいほどなので、リモコン式草刈機が本当に役に立つのか心配です。
傾斜地から転落して事故につながる可能性も考えられると思います。
傾斜地でも安全に使えるリモコン式草刈機はあるのでしょうか?
(群馬県・青木さん/仮名・60代)
東 直斗
株式会社クリアー
リモコン式草刈機は実演機を貸してもらえる場合も。まず問い合わせを
最近のリモコン式草刈機の主流は、駆動(走行)はバッテリー、刈取はエンジンを使用する「ハイブリッド式」です。
ご相談者さまの農地のような、40度くらいの傾斜地であれば、クローラー式(ゴムキャタピラ式)で最大傾斜45度まで対応可能のアテックスの「神刈」がふさわしいでしょう。
ただし、クローラー式の場合は、商品のサイズが大きくなるため圃場に適さない場合もありますし、性能が高いほど高価格にもなります。
タイヤで走行するタイプならば、横滑りをおさえるタイヤを搭載しているクボタの「ARC-501」や、三陽機器の「AJK600」であれば、最大傾斜40度まで対応可能です。
共に作業可能な面積は小さくなるものの、機械のサイズはかなりコンパクトで200万円以内で購入可能です。
どの機種も基本的に遠隔操作になるので、安全性に大きな問題はありません。
とはいえラジコンのプロポ(送信機)の操作に慣れることが必要です。
リモコン式草刈機は各メーカーで力を入れている分野ですので、実演機を貸してもらえる場合もあります。
お近くの農機店やメーカーにお問い合わせいただいて、作業イメージを掴んでいただくのが大事かなと思います。