最近また渓流釣りのブームが来ているように感じます。
漁場のパトロールをしていると、いかにも初心者といったような若い人たちの姿もよく見かけるようになりました。
今に始まった話ではないのですが、困っているのは、遊漁券というものを知らないで釣りをしようとしている方が多いことです。
私たちの漁協では、ヤマメやイワナ、アユの稚魚の放流を管内の河川で毎年行なっており、経費が馬鹿になりません。
放流にかかる経費をまかなうためにも、遊漁券の収入は重要な財政基盤となっています。
最近はコンビニエンスストアや食堂など、釣りに来る方々が立ち寄るような場所でも遊漁券を販売してもらい、ポスターをつくってアピールしています。
釣り人が集まりそうなスポットには看板も立てるなど啓発していますが、パトロールをしてみると必ず入漁券のことすら知らない人がいます。
遊漁券をアピールするために良い方法はほかにないものでしょうか?
(長野県・岩波英智さん/仮名・50代)
長崎一生
さかなの会代表
理解ある釣り人に、釣り人目線の効果的な周知の仕方を聞いてみては
コロナ禍で空前の釣りブームとなっていますが、それに伴って問題となっているのが、マナーの悪い釣り人によるゴミ放置の問題です。
これに対して、有志の釣り人が集まり、ゴミ拾いによって釣り場をキレイにすることを呼びかける活動を行っています。関心があれば「#ひーろうず」で検索してみてください。
ご相談の内容は「遊漁券の周知をどのようにするか」ということだと思いますが、受け手である釣り人がどんな人で、何を見ているのかが分かれば、効果的な周知ができると思います。
そのために、味方に付けておきたいのが情報の受け手である釣り人です。
釣り人の中には、先述のとおり、ゴミ拾いなどの活動に理解があり、漁師の味方になってくれる方も一定数います。
そのような方をご存知であれば、釣り人目線からどのように周知すれば情報が届きやすくなるのかについて聞いてみるのがよいと思います。
また、先述の「#ひーろうず」のWebサイトにアクセスして、運営者にコンタクトして聞いてみるのも手です。
もっとも、遊魚券購入を呼びかけても券なしでの釣りを止めないような悪質な釣り人の場合は、警察にご相談ください。