レストランをやっている友人から依頼されて、ワイルドルッコラを育てています。
昨年は露地で2月、5月後半、9月の3回栽培しました。
スジまきしてから適当に間引きをし、栽培してから1ヶ月半程度を目安に収穫しましたが、収穫して気になったのが、葉の色です。
なんとなく白っぽく、緑色が薄く淡くなった感じのままで、いまひとつ色濃く鮮やかになりませんでした。
最初は病気かと疑ったのですが、そうではありませんでした。
友人からも「ルッコラらしいピリッとした辛さが足りないな?もう少し葉が肉厚になったらベストなんだけど」と注文されています。
いままで気にはしていなかったのですが、うちで栽培しているほうれん草などの葉物野菜の色も、全体的に薄い傾向のようです。
これは土壌の問題なのでしょうか?
すべての葉物野菜に共通するわけではないと思いますが、葉物野菜の色をできるだけ濃くする方法を教えてください。
(神奈川県・関さん/仮名・30代)
渡會那央
わたらい農場 代表
葉物野菜の色を濃くするには窒素肥料が効果的、但し過剰の施肥は食味が落ちる可能性も
葉物野菜の色が薄くなる要因としては2点ほどあると考えています。
1つは肥料の窒素が少なく葉色が薄くなる場合、2つ目は急に気温が上がったり高い日が続いてくる場合です。
窒素が少なくなると光合成が抑制されやすく、成長促進剤としての役割が低くなり、成長を妨げられてしまいます。
よって葉物の色(ほうれん草の葉色)を濃くするには、窒素の肥料を与えると良いでしょう。
ツヤも出やすいです。
但し、気を付けていただきたい事として過剰な施肥をすると、エグ味が出てきたり、硝酸塩により、糖尿病やアレルギーの原因にもなるという点です。
過度にならない様に施肥する事がポイントになります。
また、肥料を過度に入れれば入れるほど、野菜本来の味は落ちると言われていますので、施肥量のバランスや肥料の質(有機質肥料の方がじっくり効くので安定する)にも気を配りたいところです。