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直売所では似たような野菜だらけ。目立ちすぎず個性を発揮して差別化したい

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直売所では似たような野菜だらけ。目立ちすぎず個性を発揮して差別化したい

兵庫県の40代野菜農家です。会社勤めに見切りをつけて、10年前に親の跡を継ぐ形で就農しました。主な作物は、じゃがいも、里芋、かぼちゃ、白菜、キャベツ、オクラなどで、年間で30品種ほどです。できる限り化学肥料は使用せず、有機肥料、有機堆肥を使用しています。

この地域で盛んな作物はどこの畑も似たり寄ったりといった感じです。直売所を見ても季節ごとに旬の野菜に変わるだけ。そのため、自分の野菜も面白みに欠けるかなと思ってしまいます。

同じ地域でやっていれば、どうしても作物や栽培方法は似てきますが、できれば個性を出していきたいです。とはいえ、変わったことをして目立ちすぎるのも気が引けます。

これまで培ってきた軸となる野菜を大事にしつつ、他の農家さんよりも独自性をアピールしたいと思うのですが、どうしたら良いでしょうか?
(兵庫県・林祐樹さん/仮名・49歳)

倉澤新平

株式会社あぐりーむ昭和  駅長

旬の野菜ばかりになるのは仕方がありません。お客さま目線の見やすさや選びやすさでアピールを

私どもの農産物直売所には、季節を通してさまざまな野菜やフルーツが並びます。今のところ登録している出荷農家さんは280名以上おり、通年での売れ筋トップはレタスです。

産直ですから、旬の時期には同じような作物が大量に並ぶのは良いことでもあり、仕方ない面でもあります。

「似た野菜だらけの売り場で、独自性を出したい」という点については、どこの直売所でも同じことがいえるかと思います。

あえてアドバイスをするならば、まずは「お客さまからよく見えるようにする」ことでしょう。

特に、結球作物のレタス、キャベツ、白菜などは山積みにして、遠くからでもよく見えるようにしています。基本は、お客さまの立場、視点になって考えることに尽きると思います。

POPに顔写真を載せたり、野菜の栄養や農法、調理法を書いたりするのも、購買意欲をかき立てます。

また特に新しく、珍しい野菜については、POPにレシピを載せてあげることが、料理をイメージしやすくなるので欠かせません。

やはり、お客さまの目を引く工夫はどこでも必要です。ただし、顔写真を出すのを好まない出荷者もいるので、一概にはいえません。

売り場ごとの決まりはあると思いますが、それぞれの管理者に提案することで、売り場を魅力的にする工夫はできるはずです。

質問者さんは悪目立ちを心配されているようですが、むしろ「目立つように」と心掛けてくれている生産者さんはそれほどおられませんので、売り場管理者としてはどんどんやってほしいぐらいです。

道の駅あぐりーむの野菜売り場の様子

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