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ピーマンを栽培していますが、実の形がいびつになり、ツヤもなくなってしまいました

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ピーマンを栽培していますが、実の形がいびつになり、ツヤもなくなってしまいました

就農して7年ほどで、多品目の野菜を露地栽培で育てております。

個人的にピーマンが好きなので、農業を始めたときからをずっと育ててきています。

扱っているのは、スタンダードな臭みが少なく肉厚さが特長の「ちぐさ」です。

春先に植え付けを行い、6月アタマから10月にかけて収穫しています。

最近、気になっているのが、ピーマンの形がいびつになってきていることです。



実が極端につぶれたり、曲がりがキツくなる規格外商品が増えてきています。

また、どことなく実のツヤもなくなってきた気がします。

以前はしっかりとしたピーマンに育っていたのですが、ここ1〜2年で急に目立ち始めてきました。

肥料(元肥・追肥)などの育て方はずっと同じで、異なる部分は、暑い日が続くので、水を多めにやっていることぐらいです。

水やりは1日朝夕2回で、量は以前よりも2割程度多めにしています。

乾燥すると奇形が出やすいと教えられたので、水やりのせいではないと思うのですが…。
(埼玉県・相馬さん/仮名・30代)

龍 慶介

てしまの苗屋/てしま農園

気温上昇や日射量、土の養分不足、水不足などさまざまな理由があります

山口県で種苗屋を経営している「てしまの苗屋」です。

僕らのところでも「ちぐさ」をはじめ、さまざまな品種のピーマンの苗を取り扱っています。

ピーマンに曲がり果が出る原因は、①気温の高低や、②日光の強弱、③土の養分の過不足、④水の過不足などが考えられます。

おそらくですが、ここ数年の夏場の異常な暑さによって、土中に残った水分が熱せられ、軽度の根傷みが発生。

その結果、養分、水分の吸収がうまくできなくな理、曲がり果の発生が多くなった(秀品率が下がる)のが原因だと思います。

「ちぐさ」などの実のサイズが大きな品種は、特に通常より実の成熟にエネルギーを多く使うため、栽培環境によっては曲がり果が発生しやすくなる傾向があります。

生育適温(20〜30℃)と異なる時期には、葉かきや摘花をして花数を制限してあげることで対策をとりましょう。

また日照が激しすぎる時間帯に遮光してあげるほか、葉面吸収が可能な液肥を追肥に使うことなども効果的だと思います。

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