徳島県南部で露地栽培の野菜を作っています。栽培しているのは、菊芋や冬瓜、六片にんにく、空豆やスナップえんどう、いんげんなどの豆類です。
うちの地域は雨量がけっこう多い場所で、台風、秋雨などの時期になると、降水量はかなりのものになります。
こういった時期の農作業は排水との戦いでもあり、毎年悩まされてきています。
とくに最近は台風後の冠水がひどく、困っています。
すぐに排水しないと作物がダメになるので、水を抜き取ったり土壌を回復させる作業を急いでやるしかありません。
しかし排水作業は肉体的にもかなりツライです。
どうしようかと思っていたところ、農地にいくつも縦穴を掘ってモミガラなどを詰めると劇的に排水が良くなるという話を聞きました。
しかし、実際に手で穴を掘ると途中の岩盤?で止まってしまいます。硬い部分をさらに掘り進めたいのですが、かなり大変です。
できるだけ負担をかけずに農地に縦穴(最低でも80〜100センチ幅)を掘るためには、どんな道具を使えばいいでしょうか?
(徳島県・阿部さん/仮名・60代)
京都丹波もん
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穴掘りにはアースオーガや杭がおすすめです!イースト菌を使う方法もあります
徳島県はエリアによって雨量がかなり違うようですね。台風の時期など、気が気でないことでしょう。
畑に縦穴を掘る方法はいろいろありますが、エンジン式のアースオーガという垂直穴を掘る道具があります。
こちらの道具は逆回転がついてるものを選んでください。その方が抜く時に便利です。
40~70センチ程度の穴を掘るのでしたら、こちらが楽です。コツは欲張って太いシャフトを買わないことです。太すぎると石に引っかかったり、引き抜きが重かったりと大変です。
個人的には25ミリ程度のものが楽でした。
もっと深くでしたら、杭打機で単菅杭(先端に尖った円錐形のロケットが溶接されたタイプ)を打ち込み、ジャッキを使って抜く方法もあります。
こちらは「杭打機」「杭抜き ジャッキ」と検索していただくと、いろいろと道具が出てきます。
最後に、多少でも硬盤が水を吸ってくれる土地の場合です。
例えば杭を打ち、かたくなったら、パン酵母であるイースト菌を1~2時間ほど培養したモノに砂糖を1~2%混ぜて流し込むという方法があります。
酵母が水とともに土にしみこみ、炭酸ガスを発生させて土をスポンジ状に膨張させて水はけを良くしてくれます。
ただし、気温が低すぎて酵母がうまく醗酵してくれなかったり、土が水をまったく吸わない場合ですと、効果は減少してしまいます。
まるで魔法のような話ですが、まずは論より証拠です。やっていただけるとうれしいです。