レタスを中心にグリーンリーフ、ロメインレタス、サニーレタス、白菜などの高原野菜を生産しています。
レタスなどは未明の暗い時間帯からヘッドライトをつけて収穫作業を行います。ヘッドライトだけだと光が足りないので、トラクターの作業灯や、大型の投光器で畑全体を照らしています。
しかし、還暦を過ぎたあたりから目が弱くなってきたのか、だんだんと収穫時の手元が見えにくくなってきました。
投光器が近くにある場合はまだいいのですが、少し離れて作物の影になると、刈り取り場所が見えにくくなります。
最盛期には数名で400〜500箱を出荷しますが、収穫作業の無駄が出荷作業の遅れにつながってしまいます。
とにかく手元を明るく照らしたいので、最近はビニール袋に入れたLED懐中電灯を畑に突き刺して作業をしました。
しかし、懐中電灯だと角度調整が面倒です。
そこで、充電式で防水機能や泥まみれになっても壊れにくく、コンパクトで移動がラクな農作業用のLEDワークライトをがあれば教えてください。
(長野県・田中さん/仮名・60代)
東 直斗
株式会社クリアー
付属の三脚を立てると置き型になったり、懐中電灯になったり、スマホ充電もできる2WAY式がオススメです
和歌山県の藤原農機で、農機具のレンタルサービスなどを行っている東と申します。YUIME Japanでは農機具の選び方に関する連載も担当していますが、電気屋さんではないので、照明関係はさすがに専門外ですが(笑)、私がわかる範囲でお答えします。
明るさを表す単位を「ルーメン(lm)」と言います。白熱電球でお馴染みのワット(W)は消費電力で、電力によって明るさが変わることから、長年慣用的に使われてきましたが、LEDランプの普及により、性能表示が統一されたのでご注意ください。
一般的に夜間や早朝に行う作業の場合、1000ルーメン以上あると手元の作業はかなり見やすくなると思います。
畑で使う場合は電源の問題もありますので、電源ケーブルが邪魔になるため、バッテリー式の携帯できるもので、持続時間も長い(最大で半日ぐらい)のものを選ぶのが良いのではないでしょうか?
アウトドア用品やカー用品などでそういったものが幅広く取り扱いがあると思いますので、そちらもご確認ください。
例えば、普段は手持ちの懐中電灯として使い、必要な時は付属の三脚を立てられる2WAY式のものであれば便利だと思います。
安全機材用品を扱う株式会社グリーンクロスさんの「2WAYモバイルチャージBIGフラッシュ」などは、1時間あたりの電流容量が4000mAh(アンペア時)と大容量でモバイルバッテリーとしての機能もあるため、スマホの充電も可能ですし、「強・中・弱・点滅」の4モードで使用できます。
農作業だけでなく、停電時などの防災グッズ、キャンプや登山、夜釣りなどあらゆるシーンに使えるうえ、価格も1万円程度で購入できるのでオススメです。