農作業着専用の洗濯機はありますか？それとも2台用意すべき？

YUIME Japan編集部 / 2021.09.11

文字サイズ

拡大標準

ほかの農家さんの洗濯状況を教えてほしいです。

私は広島県で、なす、ミニトマト、ブロッコリー、アスパラガス、そら豆を栽培しています。

作業着やタオルなどが泥で汚れたり、肥料まみれになったときは、普通の洋服と一緒に洗うわけにはいきません。

そもそも、普通に洗濯機で洗っても汚れがスッキリ落ちないので、最初にまず手洗いをしてから、洗濯機で洗うことになります。

当然ですが手間が倍かかるので、何か良い方法がないかと考えています。

泥汚れにも有効な洗濯機はあるのでしょうか？もしあれば、価格も含めておすすめのメーカーや機種を教えてください。

それとも普通の洗濯用とは別に、農作業服用の洗濯機を用意し、2台体制で行った方が良いのでしょうか。

その場合は作業服用の洗濯機を屋外に設置するしかありませんが、雨ざらしになってしまうので、設置する際の注意点があれば合わせて教えていただきたいです。
（広島県・村上さん/仮名・50代）

洗濯機2台使い＆洗剤選びを工夫しています

私は富山県の水稲種子農家の跡取りですが、残念ながら、相談者様のおっしゃるような「泥汚れ専用の洗濯機」というのは、あまり聞いたことがありません。

我が家では、洗濯機は作業着専用と普通洗濯用の2台を使用し、頑固な泥汚れを落とす作業着用洗剤を使っています。

作業着用の洗剤は、いろいろなメーカーさんから販売されています。花王「液体ビック作業着洗い（業務用）」、カネヨ石鹸「作業衣専用洗剤無リン粉末タイプ」、プロのクリーニング師が開発したというHanaten「作業着専用洗剤一刀両断」などの人気商品がおすすめです。

作業着専用の洗濯機の設置場所は、利用者の判断になりますが、汚れた格好で家や事務所の中に入りたくないということであれば、屋外（玄関の入口付近）に設置した方が良いと思います。もし、洗濯後の取り出す作業や干す作業をラクにしたいのであれば、屋内（普通洗濯用の隣）に置くのが良いのではないでしょうか。

屋外に置く場合は、水回りの環境やスペースの問題もありますが、作業着を脱ぐ場所、洗濯後の干す作業の効率性などを考え、動線がスムーズな場所に設置しましょう。

農作業着用は二槽式洗濯機で。地球に優しいこだわりの洗剤選び

多くの農家では、普段着用に全自動洗濯機やドラム式、農作業着用に二槽式洗濯機を使い分けています。二槽式も特別なものではなく、家電量販店で販売している5万円くらいの洗濯機です。

農業用は泥汚れだけでなく、草刈りをしたときにびっしりと細かい草が張りついたり、油汚れもあるので、仮に1台しかなくても普段着とは一緒に洗いません。

二槽式洗濯機のいいところは、つけ置き洗いができるところです。事前に大きな汚れを落として、それ以上に汚れがしつこい場合は2〜3時間から、長くて一晩、酸素系漂白剤を混ぜた水に漬けたり、冬などはかまどで沸かしたお湯で洗います（森戸重光さん、宇都宮愛さんほか）。

おすすめの洗剤は、
・地の塩社の「アルカリウォッシュ」と昔ながらの粉石鹸の併用（池田千恵美さん）
・溶けやすく無香料の粉石鹸「暁ローブ」（宇都宮愛さん）
・酸素系漂白剤の「オキシクリーン」（Keigo Murataさん）
・「泡おもい」は石鹸成分100%で台所用洗剤としてはもちろん。体も一緒に洗っています。排水溝のぬめりなども防止する効果が期待されるので、農業者なら地球環境に優しいものを選びたい（小菅洋輔さん）

屋外での設置の場合、決して雨ざらしにはしないこと。洗濯機は屋内使用を前提に設計されていますから、雨ざらしにした場合は保証の対象外になります（電気修理業・竹内恵一さん）。