夫がドローンを購入し、農作業に使っています。
講習も受け、業者が説明するままに「おすすめ」と言われたものを購入しました。
操作にはすぐ慣れて薬の散布は確かに楽になりましたが、準備や充電に時間がかかるのがネックになっています。
使用しているバッテリーは、1個の充電に30分ほどかかるものを4個購入しています。
しかし、バッテリー1個で1.5haほど作業ができますが、うちの畑は14ha。
全体に散布しようと思うと1日では到底終わらず、何日かに分けて行っています。
また、作業前に衛星電波を受信する電波塔を立て、散布する場所の測定をしなければなりません。
一度入力すれば同じ場所の作業は楽になりますが、結局何日にも分けて作業をするので、毎回電波塔を立てての測定作業に時間をとられることになります。
せっかく効率良く作業するために購入したのに、やるべきことが多すぎて、楽になったのかどうか…。
バッテリーをたくさん購入すれば解決するかもしれませんが、ドローン自体高い買い物だったので、なるべく費用をかけずに時短できるコツはないものかと思案しています。
(北海道・及川貴美子さん/仮名・50代)
糸野隆雄
株式会社セキド 営業2部 農業ドローン担当
ドローンの使用方法に困ったら、まずはメーカーに相談しましょう
ドローンの使用方法についてはメーカーにより異なりますのでコレと言った正解がある訳ではありませんが、どのメーカーであっても、購入先の業者様に率直にご相談されるのが一番の近道ではないかと思います。
同じお悩みをお持ちの使用者様がたくさんいて、それに対する対応策をお持ちのはずです。
今回は弊社で取り扱っているDJI製ドローンの場合について回答させていただきますので、そうでない場合はご容赦ください。
DJI製ドローンの場合、200Vで16Aの出力が可能な発電機があれば、バッテリが空の状態からおよそ15分で満タンにすることが可能です。
私も実際に、圃場で発電機を使いながらDJI製ドローンの運用を試してみましたが、バッテリ3本で一日中散布することが可能でした。
200Vの発電機は高くとも40万円前後でお買い求めいただけますので、追加のバッテリを買うよりもお得に使用サイクルを上げることができるはずです。
またDJI製ドローンには、電波塔を仮想的に自分の近くに作ってくれる「ネットワークRTK」というサービスがあります。
わざわざ現場で電波塔を建てる手間を減らすことができる便利なシステムです。安いものだと年間利用料3万円から販売されています。
自動散布の精度を担保しながら手軽に自動航行が可能になりますので、是非一度検討してみてはいかがでしょうか。
十分に解決できなかったという場合は、どうぞお気軽にご相談ください。