トマトの新品種CFプチぷよの糖度はどれくらい？糖度を高める方法は？

CFプチぷよの糖度を高めるには、水分量の調整が効果的

CFプチぷよの平均的な糖度

CFプチぷよは、他の品種と比べて小ぶりで果皮が薄く、ぷにぷにとした独特の食感がするトマトです。

表面がとても艶やかで、さくらんぼのような見た目をしています。

糖度が高く酸味はほとんど感じられないため、トマトの酸味が嫌いな方にもおすすめのミニトマトと言われています。

CFプチぷよは平均糖度は7〜9度と糖度が高く、農家さんが栽培すれば、より高くすることも可能な品種です。

CFプチぷよと他のミニトマトの糖度比較

他のミニトマトとどれくらい糖度が違うのでしょうか。

ミニトマトの糖度比較

一般的に「甘い」と言われているミニトマトの糖度は以下のとおりです。

・キャロル10　糖度：7〜9度
・アイコ　糖度：8〜10度
・CF千果　糖度：7〜8度
・イエローアイコ　糖度：8〜9度
・CFプチぷよ　糖度：7〜9度

また、中玉や大玉トマトも以下のような糖度です。

（中玉トマト）
・ソプラノトマト　糖度：7〜8度
・フルティカトマト　糖度：6〜7度

（大玉トマト）
・桃太郎　糖度：5〜6度
・パルト　糖度：5〜6度

CFプチぷよも平均糖度は同じような数値ですが、好条件下で育ったCFプチぷよは、糖度10度を超えることもあります。

また、最近では「フルーツトマト」と表記されるトマトが流通するようになりましたが、フルーツトマトはブランド名のため、一般的に糖度が8度を超えている場合などに販売者が表記しており、明確な基準はありません。

CFプチぷよの糖度の高め方

トマトの甘さのメカニズム

糖度を高める方法をより理解するために、トマトの糖度の仕組みについて理解しましょう。

目の前に2個のトマトがあったとします。

ひとつは糖が5グラム、もうひとつは10グラム含まれているとして、どちらのトマトが甘いかというと、実はこの数値だけでは判断できません。

トマトは糖度以外に多くの水分を含むため、糖の量が多くても水分量も多ければ、糖度は薄まってしまいます。

トマトの糖度量は花が咲いた後の灌水で決まります。高糖度トマトにするためには、それまでに工夫する必要もあるということです。

ポイント1 潅水量を減らす

トマトの糖度を高める方法としてよく知られているのは、水分ストレスを与える方法です。

定植してから花が咲くまでは、しっかり水をしっかりあげたほうが失敗は少なくなります。

1段目の果実から高糖度での収穫を狙う場合、開花後の30日頃から灌水量を減らしましょう。

ポイント2 水はけの良い土壌作り

潅水を抑えても、水はけが悪ければ効果がありません。

水分量と合わせて、土壌作りにも注意が必要です。

高糖度トマト栽培には、隔離培地による溶液栽培もよく利用されています。根域を管理しやすいというメリットがあります。

ポイント3 光合成を抑えすぎない

トマト栽培では（特に夏秋栽培）、高温による日焼け対策として遮光を行いますが、高糖度トマト栽培においてはその通りではありません。

甘さを引き出すために、日射量を減らしすぎないことも重要なポイントです。

ポイント4 専用資材

潅水や水分量の微妙な調整を行うには、経験や知識が必要になります。

最近では高糖度トマトを作るための専用資材（シートなど）が開発されていますので、試してみてはいかがでしょうか。

アイメック（ナノサイズの穴が開いた特殊なフィルム）など高価な資材もありますが、防根シートなど手頃な価格で根域を制限できるものもあります。

ポイントを抑えて、CFプチぷよの糖度を高めよう

フルーツトマトの基準といえる糖度8度を超える、甘みの強い品種CFプチぷよ。

高糖度を保ちベストな状態で出荷するには、水分量と日射量の調整が重要です。

専用の資材などを上手く活用して、効率良く栽培しましょう。

プチぷよの具体的な栽培については、こちらの記事をご覧ください
トマトの新品種CFプチぷよを栽培したい！育て方を教えてください