イカの養殖は難しいと聞き諦めていましたが、最近完全養殖に成功したというニュースを見ました。
もし本当であれば、コストを検討しながらですが、養殖してみたいと考えています。
しかし、どのように養殖しているのかがわからないと、コストもわかりません。
また、完全養殖に成功したというのは、まだ研究レベルの話なのでしょうか?
イカといってもどの種類の話なのでしょうか?
詳しく教えてほしいです。
イカの養殖は難しいと聞き諦めていましたが、最近完全養殖に成功したというニュースを見ました。
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中平博史
全国海水養魚協会 専務理事
沖縄県で難しいとされてきたアオリイカの完全養殖に成功しました
養殖しているイカの種類
近年完全養殖が成功したイカは、アオリイカです。
これまで海面生簀によるアオリイカの短期的な蓄養は可能でしたが、完全養殖の成功事例はありませんでした。
アオリイカは、ヤリイカ科アオリイカ属の一種で、日本の沿岸域に生息しています。
沿岸域に生息するイカとしては大型で、胴長は45cmほどの大きさです。丸みを帯びた胴と、胴の周りに沿って半円形のヒレを有しています。
全国いか加工業協同組合によると、アオリイカを含むイカの漁獲量は平成の始め頃までは横ばい傾向にありましたが、その後は漁獲量が減少しています。
このような背景の中、イカの養殖研究は60年以上前から取り組まれてきましたが、短期的な飼育事例を除き、長期間に養殖が成功した事例はありませんでした。
イカの養殖を困難にしてきた理由は、主に3つ挙げられます。
1つ目は、イカが水槽内で壁に激突してしまう点です。
多くのイカは目が横に付いており、進行方向が見えません。
広い海で自由に泳ぐ分には、それでも問題ありませんが、狭い水槽内だと水槽に当たってしまいます。
2つ目は、水温に敏感な点です。
アオリイカの場合は、海水温20℃になると弱って餌を食べなくなり、15℃まで下がると死んでしまうデリケートな側面を持っています。
3つ目は、生きた餌を好む点です。
イカは餌の好みが激しく、生きた餌を好んで食べるため、生き餌の調達とコストがかかります。
一方で、密度を増やすと共食いする獰猛な性格も持ち合わせているため、密度管理にも留意しなければなりません。
以上の3点から、長年、イカは養殖に向かない魚介類だと認識されてきました。
イカの養殖方法
蓄養
蓄養とは、天然の稚魚などを漁獲してから、水槽などで大きく育てる養殖方法です。
2011年の福井県水産試験場の養殖試験結果によれば、海面生簀を使用して、小型アオリイカを短期間蓄養することに成功しました。
初夏に生まれた小型のアオリイカは、8月中旬から沿岸部の小型定置網で漁獲されます。
サイズは30〜70gほどで、キズつけないように密度に注意しながら、ビニール容器に入れて生け簀まで慎重に輸送します。
生け簀の網底は深さ3mほどの浅い方が餌の食いが良く、また遮光シートで天井を覆います。
大雨の恐れがある場合は、淡水流入によりイカの動きが低下するため、5mほどに深くした方が良いでしょう。
餌はアジ類が適しており、死餌でも食べるよう空腹時に与えます。
餌の頭部や腹部を切り取り、共食いが起こらないようにイカの腕の長さより小さくするのが望ましいです。
3ヶ月ほど飼育し、1kg以上のアオリイカに成長したら出荷ができます。
完全養殖
2022年に、沖縄県恩納村にある沖縄科学技術大学院大学で、アオリイカの完全養殖に成功しました。
完全養殖とは、人工孵化した稚魚を育てて大きくした親魚から採卵し、卵からさらに人工孵化させて育てていく技術のことをいいます。
アオリイカは多くのイカと異なり、本来サンゴ礁や岩礁の近くに生息し、ゆっくりと泳ぐことや、海水中で静止する特徴があるため、水槽への激突はほとんどありません。
イカの成長に合わせて養殖水槽を段階的に広くすることで、過密による共食いを軽減させています。
また、養殖アオリイカは海水掛け流し方式で飼育されています。
海水掛け流し方式とは、海水をそのまま引水し、飼育水として使用した後は汚れを取り除いて海へ戻す方法です。
真水に塩分を加えた人工海水よりも、自然の海水をそのまま引用することで、人工海水よりもストレスなく暮らせます。
また、人工海水は温度管理が難しく、コストも高くなる傾向にありますが、自然の海水を引用することで難しい温度管理はほとんど必要ありません。
餌は、きびなごかシラスの食いが良く、1日5回を目安に与えます。
日頃の観察の中で空腹のタイミングを知り、稚魚のころから生きていない餌に慣れさせることで、成長しても死餌を食べるようになっています。
イカの完全養殖の実績
沖縄科学技術大学院大学が養殖したアオリイカは、5年間で約5万匹です。
養殖方法の研究によって、孵化後90日の生存率は数%から90%以上にも上りました。
遺伝的な影響を残すことなく、10世代にわたり飼育されています。
特許を申請し、コスト削減などのさらなる課題に取り組みながら、将来的には商用化を目指す方向で研究が続けられています。
このお悩みの監修者
中平博史
全国海水養魚協会 専務理事
全国海水養魚協会の専務理事や一般社団法人マリン・エコラベル・ジャパン協議会の理事を務める、魚類養殖業のプロフェッショナル。養殖水産物の輸出や赤潮などの環境保全対策活動にも携わっている。