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しいたけの原木栽培での水やりはどうすればいいですか?

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しいたけの原木栽培での水やりはどうすればいいですか?

しいたけは菌床栽培が一般的だと思っていたのですが、近所の農家が原木栽培をはじめたので、興味を持っています。

最近、原木しいたけが消費者の人気も高いようなので、ぜひ取り組んでみたいです。

原木栽培の方法は近所の農家から教えてもらったり、自分で調べているのですが、水やりの作業が重要になると知りました。

原木しいたけの栽培を成功させるために、水やりをどのように行えばいいのか、頻度や量について教えてください。

大賀祥治

九州大学 名誉教授、中国吉林農業大学 教授

週に2回程度散水しますが、発生後は水をあげなくて大丈夫です

しいたけの原木栽培にかかせない水やり


しいたけの菌床栽培は、ハウスなどの施設内で、温度や湿度などをコントロールしながら行います。

一方、しいたけの原木栽培は、林の中などで行います。

しかし、完全に自然に任せきりなわけではありません。

種菌を植え付けた年、収穫する年以降など、そのときどきで適切な手入れが欠かせません。

特に、水やりによる湿度管理は重要です。

きのこ類への水やりのことを「散水」と呼びます。

まず、種菌を植え付けた原木(ほだ木)からしいたけを発生させるまでは、適切な温度・湿度で管理することが重要です。


水やり(散水)の目安


しいたけ原木栽培の場合、水やりの目安は、週に2回程度といわれています。

木がしっとりと湿るように朝夕に水やりし、しいたけのもととなる菌糸を、ほだ木の中にしっかり行き渡らせます。

しいたけは菌類で湿度を好むため、発生するまでには十分な水分が必要です。

しかし、しいたけが発生したあとの水やりは必要ありません。

水分過多になり、汚れがつくおそれがあるからです。

原木栽培を成功させるには、このように、保温・保湿管理をしっかりと行う必要があります。

しいたけの原木栽培の方法についてはこちらをご覧ください
しいたけの原木栽培について育て方を教えてください

このお悩みの監修者

大賀祥治

九州大学 名誉教授、中国吉林農業大学 教授

農学博士。専門は、きのこ学、森林資源学。とくに食用・薬用キノコの生理特性や生産技術、森林の木材腐朽菌および菌根菌を研究し、九州大学発ベンチャー企業「株式会社マッシュピア」「ヒマラヤンバイオ・ジャパン株式会社」の各々会長、代表も務めている。

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