養殖をしている水産会社で働いていますが、最近社内で新しい魚介類の養殖をはじめようという話になっています。
個人的にはウニが良いのではないかと考えているのですが、知識はまったくありません。
最近、ウニの食害による磯焼けが問題になっているので、こういった問題にも何か貢献できればと思うのですが、まずはウニ養殖の方法について教えていただけないでしょうか。
養殖をしている水産会社で働いていますが、最近社内で新しい魚介類の養殖をはじめようという話になっています。
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中平博史
全国海水養魚協会 専務理事
ウニの蓄養や養殖は一部の地域で行われていますが、養殖技術は確立されていません
ウニ養殖の現状
ウニ養殖は海上と陸上で行なわれており、そのうち全国の約8割の養殖や蓄養が、陸上で行われています。
しかし、ウニの市場規模は小さいため、養殖や蓄養は、一部の地域でしか行なわれていません。
長崎県新上五島町では、アカウニを陸上の生簀で養殖していますが、岩手県大船渡市では、ムラサキウニを海上で養殖する蓄養を行なっています。
このように、地域によりウニの種類や養殖方法は異なっています。
エゾバフンウニ
海上養殖
キタムラサキウニ
陸上養殖
アカウニ
海上養殖
バフンウニ
海上養殖・陸上養殖
現在、養殖が行われている主なウニの種類は以下になります。
・エゾバフンウニ
・キタムラサキウニ
・アカウニ
・バフンウニ
しかし、まだウニの養殖技術が確立されておらず、研究が続けられています。
ウニの食害による磯焼けの問題
日本を含め世界各国で藻場が食い荒らされている「磯焼け」が問題になっています。
磯焼けとは、水中に生えているコンブなどの海藻が著しく衰退したり、消失してしまうことです。
磯焼けが発生すると磯根資源(磯根で漁獲される魚介類)の減少や生育不良を招き、沿岸漁業に大きな影響を及ぼします。
この磯焼けは植食性魚類や小型巻貝類が原因となる場合もありますが、最近では、ウニによる食害の磯焼けが問題になっています。
本来であれば、ウニは水温が下がるとコンブなどの海藻を食べない習性がありますが、水温が高くなることでコンブを食べ続けてしまいます。
その結果、コンブが成長する前の芽まで食べ尽くしてしまい、コンブが育たなくなってしまうのです。
磯焼け対策についてはこちらをご覧ください
「うにの「磯焼け」を防ぎ、豊かな藻場を取り戻す対策は?」
ウニを養殖するメリット
ウニを養殖するメリットは、安定した質と量のウニを出荷できるようになることです。
天然ウニは品質にバラツキがあり、限られた旬の漁期のみ水揚げされます。
しかし、悪天候が続くと漁に出られず、天候が変わって雨になれば水が濁ってウニを十分に採れません。
養殖では年間を通して安定的に鮮度の良いウニを出荷できるため、天然のウニが獲れない時期には、高値での取引が期待できます。
ウニの養殖方法
令和4年3月に、宮城大学片山研究室と石巻市産業部水産課が「ウニの陸上養殖マニュアル(案)」を作成しました。
キタムラサキウニを対象に作成されたマニュアル案を参考に、陸上養殖の流れについてはこちらをご覧ください。
ウニ養殖の流れ
養殖や蓄養するウニは、ダイバーなどによる手づかみ採取や、カゴによる採取、カギ竿によって採取されることもありますが、種苗生産施設から入手するのが一般的です。
自然界から採取する際は、管⾜をなるべく傷つけないようしてウニを空気にさらす時間を最小限にするなど、ウニの取り扱いに気をつけましょう。
最近では陸上施設でのかけ流しや半循環型養殖が行われていますが、養殖カゴを海面にある養殖施設に垂下し育てたり、延縄式養殖施設などに蓋付きのコンテナを垂下し育てる海面養殖も行われています。
餌には浮遊幼生期には珪藻のキートセラスやグラシリスを与え、稚ウニに変態した後は成長に合わせてアワビモや付着珪藻、アナアオサ、コンブを与えます。
ウニは与える餌のコストが少なくて済むというメリットはありますが、ウニの 1 ⽇の摂餌量は体重の 5〜10%と⾔われており、多くの餌を⾷べます。
そのため、餌は安価で、なおかつ⼤量に⼊⼿可能であることが求められます。
コンブなどは入手が難しく、餌の確保に苦労するというデメリットもあります。
陸上養殖では、毎日へい死した個体の回収や水質の確認を行い、給餌をしつつ、週2回程度は生簀の換水や底そうじを行ないます。
一方で、海面養殖では定期的にカゴ換えと分散を行い、餌を与えて育てていきます。
出荷は業者やウニの種類により異なりますが、およそ1年〜3年ほど育て、選別作業を終えたウニだけを出荷します。
養殖のポイント
生殖細胞を増やさず、栄養細胞だけを増やすようにする
磯焼けの原因となっているウニを捕獲して蓄養する際は、ウニの身入りが少ないため、短期的に魚肉を与えることで生殖巣が大きくなります。
そのあと、飼料を海藻に切り替えて、品質を向上させましょう。
陸にあげる時間を最小限にする
ウニは、温度変化に弱い生き物です。
そのため、ウニに餌を与える時間にも気をつけなければなりません。
外気が寒い日に、陸にあげた状態で餌やりを行うと、体が冷えて死んでしまう可能性があります。
ウニ養殖の新たなブランド化
磯焼けの要因の一つであるウニを、陸上施設で蓄養し、ブランド化する試みが行われています。
これまで、磯焼けの原因となっているムラサキウニは、駆除の対象とされてきました。
この問題を解決するために、2017年神奈川県水産技術センターが「キャベツウニ」を考案しました。
キャベツウニとは、海藻の代わりに廃棄キャベツを餌として与えて、蓄養したウニのことです。
本来、磯焼けの原因となっているムラサキウニは、身が痩せていて食用に向きませんが、短期間の養殖を行うことで、販売できるサイズまで成長させます。
磯焼け対策で駆除されるムラサキウニは雑食性があり、ウニを太らせる時期に三浦半島では春キャベツの栽培をしていることから、流通規格外品のキャベツを与えることで、餌代を抑えることも可能となりました。
さらに、キャベツだけを与えて育てられたムラサキウニは、甘みが強く、苦みが殆どなくなるという特徴があります。
ウニ独特の磯臭さも消えるため、ウニが苦手な人でも食べられると評判で、2018年より漁業者や漁協、水産関係者による試験的な養殖が行われています。
このお悩みの監修者
中平博史
全国海水養魚協会 専務理事
全国海水養魚協会の専務理事や一般社団法人マリン・エコラベル・ジャパン協議会の理事を務める、魚類養殖業のプロフェッショナル。養殖水産物の輸出や赤潮などの環境保全対策活動にも携わっている。