定置網の操業期間を教えてください

YUIME Japan編集部 / 2022.12.09

漁法・養殖法

#定置網 #沖合 #沿岸

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現在は東京でサラリーマンをしていますが、実家がある地方に移住し、昔から興味があった漁師になりたいと思っています。

しかし、収入や現在の仕事の事情もあり、漁師をしながら今の仕事も副業として続けていきたいです。

定置網漁は一年を通じて操業できないものだと聞いたのですが、副業が果たしてできるのか考えておきたいので、定置網の操業期間について教えてください。

石戸谷博範

海と定置網の研究室

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地域と漁獲対象とする魚種によって、操業期間は異なります

定置網の操業期間

例えば、北海道のサケの定置網の場合、年間の出漁日数は70～90日程度です。

このように、特定の魚を漁獲する定置網であれば、その魚が回遊する時期だけ漁を行います。

小型定置漁では、年間で70〜150日ほど操業し、回遊してくる魚を漁獲します。

一方で、大型定置網では獲りたい魚により特定の期間のみ操業する船と、周年操業する船があります。

また、海洋生物の保護のため、自主的に休漁期間を設けている漁師や、法律や条例などで操業を禁止している地域もあります。

定置網の操業期間の決まり方

定置網は地域や漁獲する魚、経営方針などによって、操業期間が決められています。

例えば、北三陸ではブリやタイを漁獲する定置網は10〜12月に操業しますが、マイワシを漁獲する場合は、4〜1月まで長期間操業しています。

反対に、島根では同じ魚種を獲る定置網でも、ブリは11〜5月、タイは3〜10月、ハマチは3〜12月と操業している期間は異なります。

定置網は回遊してくる魚を漁獲するため、海水温や潮流など、さまざまな要因を考慮して、操業する期間が決定されます。

また、雪や台風など、気候条件により船が出せない期間も存在します。

そのため、操業期間を知りたい時は、どの地域でどんな魚を獲る定置網船なのかを決めてから、その地域の漁業協同組合などに相談してみましょう。