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青枯病菌の死滅する温度について知りたい

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青枯病菌の死滅する温度について知りたい

新しい作物を育ててみたいと考えていますが、以前トマトを栽培していた時に青枯病で被害を受けたので、病気にならないか心配です。

青枯病に100%有効な対策はないと思いますが、「熱処理で菌を死滅させることはできると」と聞きました。

もし熱処理で死滅させることができるなら、どのような方法がありますか?具体的な温度についても詳しく教えてほしいです。

李 哲揆

データサイエンティスト

地中の青枯病菌は日平均地温40度以上が10日間連続すると死滅します

青枯病菌の死滅する温度


青枯病は、根から侵入したのちに作物を枯らしてしまう病気です。進行スピードがとても速いので、作物に応じて適切な対策をしなくてはいけません。

青枯病は、夏の暑い時期に発生しやすい病害ですが、逆に温度が上がり過ぎると細菌が死滅します。

土壌中の青枯病菌の死滅条件として日平均地温40度以上が10日間連続する環境が必要です。


太陽熱消毒を用いた青枯病の抑制


青枯れ病の対策を太陽熱消毒で行う際は、土壌温度を管理する必要があります。

太陽熱消毒は、灌水を行った後ビニールなどで土壌の表面を被覆し、高温で加湿の状態にします。特別な作業はいらず、あとは地温が上がるのを待つだけです。

青枯病菌の発生しやすい温度の目安を把握して、適切な温度管理を行いましょう。

ハウス栽培での太陽熱消毒


夏場に作物をハウスで栽培する場合は、熱がこもりやすくなるため、外気よりもハウス内の温度が上昇します。

必然的に地温も上昇するため、青枯病の太陽熱による消毒は比較的容易に行うことが可能です。

真夏日には40~50度以上の地温が確保できるので、密閉しておけば数日間青枯病菌を熱で死滅させることも可能です。

太陽熱消毒は石灰窒素を併用することで消毒効果を上げることができます。

青枯病を石灰窒素を使って対策する方法はこちらをご覧ください
青枯病の対策に石灰窒素は効果がありますか?



露地栽培での太陽熱消毒


露地栽培で太陽熱で消毒を行う際は、地中の青枯病が死滅する日中平均地温40度以上が10日間連続する環境が必要です。

気温が上がりやすく、夏日が続く梅雨明けのタイミングで行うと良いでしょう。少なくとも3日〜1週間ほど晴天が続くのが理想です。

灌水を行ったあとビニールなどで土壌の表面を被覆し、高温で過湿の状態で3週間ほど処理をしましょう。


太陽熱消毒の注意点


青枯病菌は地中1メートルほど深くまで生存している可能性があります。太陽熱消毒では土壌表面の20センチほどしか消毒できないので、十分な病害抑止効果が期待できないこともあります。

そのため、深層まで消毒できる土壌還元消毒や、抵抗性株の利用など他の対策と組み合わせることで防除効果を高められます。

作物ごとの対策や注意点をよく理解したうえで対策をしていきましょう。

太陽光で熱処理する方法はこちらをご覧ください
青枯病を太陽熱による土壌消毒で対策する方法が知りたいです



このお悩みの監修者

李 哲揆

データサイエンティスト

名古屋大学大学院生命農学研究科にて博士(農学)を取得。東北大学、東京大学、理化学研究所などを経て、2018年からは東京農工大学生物応用システム科学府にて助教を務める。主な研究テーマは土壌微生物を用いた環境に優しい農法の開発。2021年4月から民間企業でデータサイエンティストとして働く。

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