地元の活気を取り戻そうと、仲間たちや家族とともに、栄養価が高く、食べて楽しい素材の良さが感じられる野菜作りを心がけています。
最近は、季節の行事やそれに関連する食事がおろそかにされているような気がします。
かく言う私もその一人だったのですが、自然を相手にしている手前、このままではいけないと歳時記や伝統行事などを意識するようになりました。
例えば、冬至にカボチャを食べる風習は多くの人に浸透してます。
私もかぼちゃを栽培しているので、直売所で冬至向けにかぼちゃをたくさん販売できればと考えています。
しかし、夏場が収穫期であるかぼちゃを冬まで保存するのは難しく、これまでは出荷の機会を逃してきました。
そこで抑制栽培をしようと思うのですが、どのような方法がいいのでしょうか?
(埼玉県・関根さん/仮名・40代)
家庭de菜園 うぇぶたねやさん
家庭de菜園 うぇぶたねやさん
カボチャの抑制栽培は、霜が降りる前に完熟点に到達させましょう
カボチャの栽培は、いわゆる普通栽培である「促成栽培」と「抑制栽培」の2つに分けられます。
促成栽培が一般的で、従来型の寒い時期に種をまいた後に育苗して畑に植え、暑い時期に向けて育てます。
一方、抑制栽培は夏の暑い時期に植えて、冬に収穫する方法です。
カボチャは5℃くらいまでの低温なら耐寒性がありますが、霜が降りると100%ダメになってしまいます。
霜が降りるまでに完熟点に到達させなければなりません。そのため、夏に育てて冬に収穫するカボチャは、市場での価値も高く販売価格も高くなるというわけです。
冬カボチャには「早生(わせ)」「中生(なかて)」「晩生(おくて)」と品種があります。
栽培地域ごとに霜が降りる時期が異なるため、霜注意報が発令される前までに収穫できるよう、適切な品種を選びましょう。
そして、出荷したい冬至に向けて逆算して栽培スケジュールを立てることがポイントです。