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水田の土手にモグラが穴を開けて水が抜けてしまう!対策方法を教えて

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水田の土手にモグラが穴を開けて水が抜けてしまう!対策方法を教えて

稲作をしている農家です。水田の畦塗り(田んぼを取り囲む土手部分にできた穴や割れ目に土を塗りつける防水作業)を行った端から、モグラが穴をあけてしまうので困っています。

小さい穴を探すのも一苦労ですし、ひどい時は一晩で水田の水がほとんど抜けてしまうこともあります。

水田周辺に近づくモグラを防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?
(広島県・上條大介さん/仮名・40代)

古谷益朗

野生生物研究所ネイチャーステーション

水田に発生するモグラの穴は、畦シートや樹脂製の板などで物理的に防ぎましょう

水田にモグラが侵入するのを防ぐためにも、まずはモグラの痕跡を探すことが先決です。

モグラが通ったと思われる道を見つけた際は、水田の漏水を防ぐために利用される市販の「畔シート」を設置するか、「コンパネ」と呼ばれる合板や樹脂製の板を差し込んで、往来を遮断するのも効果的です。

ただ、水田の下のように圧縮された土壌には、餌となる昆虫も少ない傾向があるため、モグラが水田の下を移動する可能性は低いと思われます。

以前、畑に植えた野菜の根を切るモグラに関する相談でも説明したように、モグラのトンネルは地面からせいぜい50cm程度の深さに作られます。

水田の底のような圧縮された固い土壌だと、モグラの餌となる虫が少ないと思われますので、わざわざ水田の下を移動することは考えられません。

ですが、水田の田起こし後に水を張って代かきしたことで、ケラなどが畔に移動した結果、それを狙ったモグラが水田のまわりの土手部分に集まってくることは考えられます。

モグラにとって、畔に作るトンネルは、巣を作ったり、餌を蓄えたり巣作りするための「本道」ではなく、あくまでも餌を探すために掘った「支道」だと思われますから、まずはその痕跡を探すこと。

今回は水稲農家からの相談でしたが、畑の場合はモグラが掘ったトンネルによって作物の根が浮いたり、その穴からネズミが侵入する可能性もありますので、採食用の穴を見つけたら、根気よく潰し続けることが重要です。

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