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つる性の雑草が生えてきましたが、農薬が効かず困っています

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つる性の雑草が生えてきましたが、農薬が効かず困っています

鹿児島県で野菜農家をしています。主に育てているのは、ピーマン、唐芋、トマトです。

すべて慣行農法で栽培をしており、適切な時期の除草剤散布、薬剤散布は怠っていません。

しかし最近、うちだけでなく、近隣の圃場でもつる性の雑草が生えてきて困っています。

この雑草には「バスタ」や「トレファノ」といった農薬が効かず、「ラウンドアップ」も最初はよく効いてくれますが、すぐに復活してきます。

つる性の雑草を根絶する方法は何かないでしょうか?
(鹿児島県・唐仁原さん/仮名・40代)

NPO法人 緑地雑草科学研究所

NPO法人 緑地雑草科学研究所

まずは対象となる草種を特定し、防除方法を考えましょう

つる性雑草には、多年生のヒルガオ、コヒルガオ、セイヨウヒルガオ、ヤブガラシ、ガガイモ、ヘクソカズラなどが代表的です。
一方、一年生の雑草には、アレチウリ、マメアサガオ、ホシアサガオなどが挙げられます。これらは、侵入経路や生理生態的特性がそれぞれ異なります。

ご相談者が報告されている「バスタ」「トレファノサイド」「ラウンドアップ」といった各種除草剤の使用状況から、雑草の正体は、多年生ヒルガオ科の可能性を想像しておりますが、現在のところ、これらの雑草を選択的に防除する方法はありません。

あるとすれば、冬期の土壌灌中処理が考えられますが、雑草名が判別しなければそれもできません。まずは対象となる草種を特定することが、防除にあたっての重要ポイントです。

以前、「帰化アサガオ」に関する防除方法のご相談を受けました。こちらも参考にされてはいかがでしょうか?

その時の回答でもご紹介しましたが、農研機構では「帰化アサガオ類まん延防止技術マニュアル」を公開しています。

なお、上記はあくまでも種子で繁殖する帰化アサガオ類の対策です。葉の形はやや異なりますが、ご相談者の圃場で繁茂しているのが、ヒルガオやコヒルガオだった場合は、方法が変わってきますので、まずはしっかり雑草の種類を判別・特定することが先決です。

また、『現代農業』の2022年7月号では、私どもNPO法人 緑地雑草科学研究所の理事の越智和彦氏が、つる性雑草のクズに関して取材を受けております。

記事は、ウェブ上でも公開されていますので、こちらもご参考までにお知らせします。

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