茨城県で、納豆を作る「地塚(じつか)大豆」をはじめ、多品種を慣行栽培で育てています。
隣の畑がここ2年ほど何も手入れされていないので雑草ぼうぼうの状態で困っているのですが、先日、つる性の植物が発生しているのを見つけました。
調べてみたところ、帰化アサガオの類ではないかと思います。
花が咲いていない段階なので素人では判断できませんが、葉の形が「マルバルコウソウ」にも似ているような気がします。
葉っぱの縁に丸みがなく、ところどころ端をつまんだようなカクカクしたハート形です。
帰化アサガオ類は、すぐに広がって収穫に影響するので「要注意」と聞いたことがあります。
今のところ自分の畑にも発生しているようすは確認されませんが、侵入を防ぎたいです。防除方法を教えてください。
(茨城県・関竹義さん/仮名・60代)
NPO法人 緑地雑草科学研究所
NPO法人 緑地雑草科学研究所
種子で繁殖する帰化アサガオの対策は、まん延防止技術マニュアルを参考に防除しましょう
つる性の植物は作物や構造物に絡みつくため、いったん侵入を許すと防除はかなり困難になります。
休耕畑の状態とはいえ、可能であれば土地所有者に連絡し、所有者ご本人に対処いただくのが賢明です。
具体的な防除方法については、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構が公開している「帰化アサガオ類まん延防止技術マニュアル」が参考になるかと思います。
なお、ご注意いただきたいのは、上記の資料はあくまでも種子で繁殖する「帰化アサガオ類」についての対策ということです。
資料内の説明の部分と、繁茂している植物の種類をよくご確認ください。
葉の形が異なりますが、「ヒルガオ」や「コヒルガオ」の場合には必要な対策も異なります。しっかり対象を判別することが大切です。
帰化アサガオ類以外の外来植物については、国立環境研究所の「侵入生物データベース」などでも検索できますので、参考になさってください。